Interview / 2019.11.27
水野しず×桃月なしこ「カフェ・ド・人間性」 Vol.4~ツラくならないように生きるのって大事~
水野しずがゲストの“人間性”に焦点を当てて対談をする「カフェ・ド・人間性」。今回のゲストはbisレギュラーモデルに決まった桃月なしこさん。コスプレイヤーとしても人気を集める彼女に、じっくりお話を聞きました。
カフェ・ド・人間性 Vol.4
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しず:外見のCGのようなアイドル的完成度と、内面のイケメンさのギャップが激しいですね。
なしこ:ギャップ萌えです。
しず:ひとつ狙いとして?
なしこ:いや、狙ってません(笑)。
しず:いい偶然ですね(笑)。桃月さんは、自分の武器をどんなところだと思っていますか?
なしこ:私自身は特に武器なんてないと思ってるんですけど、世間的には、コスプレイヤーとナースの二刀流がウケるらしい……です(笑)。最近は女優のお仕事もやらせてもらってるから、三刀流になるのかな。自分では「なぜそこ?」って思うけど、それを受け入れて理解するのが大事なんだろうなって思います。
しず:歩み寄っていかないといけない?
なしこ:そうですね。自分がどう思われてるのかをちゃんと理解して、求められてるものをちゃんと提出できたから、自分はこの場にいるんだと思ってます。
しず:ちなみに、どのタイミングでナースになったんですか?
なしこ:高校卒業後に看護学校に通って、看護師免許を取りました。そのあと、普通に地元でナースとして働きはじめた感じです。
しず:看護師になりたかった?
なしこ:いや、全然そういうわけじゃなくて。女の人って出産や子育てで休職・離職することが多いじゃないですか。その場合、子どもが大きくなってからまた働きたくなったときに、資格さえあればいつでも働けるなと思ったんです。あとは単純に、仕事を聞かれたときに「ナース」って答えたらモテるかなって(笑)。
しず:極めて合理的選択ですね。では、ナースとして働きながら趣味でコスプレをしていたら今に至るっていう感じですか?
なしこ:そうです。事務所から声がかからなかったら、芸能をやる気も上京する気もまったくなくて、一生地元で生きていくつもりでした。
しず:「芸能もういいや」と思ったら、看護師として生きていけるし。
なしこ:もちろん、そんな保険をかけてるようじゃダメだとは思うけど、それがあるから上京する決意ができたっていうのは大きいですね。芸能で一生食べていける保証なんてどこにもないわけだし。逆に資格を持ってなくて、OLとして働いてたりしたら、芸能はやってなかったと思います。仕事を辞めるリスクのほうが大きいから。
しず:そういうスタンスだからこそ、SNSでも物事をハッキリ言えるんですかね。
なしこ:もちろん事務所あってこそ、ですけどね。炎上しない程度に、怒られないキワキワのラインを(笑)。
しず:「芸能辞めたらどうしよう」って思っていたら、なかなか怖くて言えないもんね。ツラくならないように生きるのって大事。
Artwork&Interview_Shizu Mizuno