Lifestyle / 2024.03.04
猜疑心ってどういう意味? 猜疑心が強い人の特徴や心理、改善方法も解説
「猜疑心」という言葉を聞いたことはありますか? あなた自身、もしくはあなたの周囲に猜疑心が強い人がいるかもしれません。
この記事では、「猜疑心」についてアンケートを実施した結果をもとに、言葉の意味、どんな特徴の人がいるのか、改善方法などを解説します。
猜疑心が強いとはどんな状態のこと? 言葉の意味を解説
猜疑心は「さいぎしん」と読みます。ここでは言葉の意味を解説します。
あなたにも思い当たる節があるかもしれません。
猜疑心の意味
猜疑心とは、weblio辞書で以下のように説明されています。
猜疑心とは、相手の言動や行動を疑う気持ちのことである。読み方は「さいぎしん」である。相手への疑う気持ちが特に強いことを「猜疑心が強い」という。
猜疑心は、他人を疑う気持ちが強すぎて「なにか裏があるはず」「本当は思ってないのでは?」と勘繰ってしまう人のことです。心当たりはありますか?
猜疑心の類語や同義語は?
猜疑心と同じような意味の言葉に、「警戒心」「疑心暗鬼」「不信感」などがあります。
どれも相手を疑う気持ちを表現する言葉です。
あなたは猜疑心をもっている?
今回、25歳以下の男女に猜疑心に関するアンケートを実施しました。
自分は猜疑心をもっていると思うかという質問に対して、71%の人が「猜疑心をもっていない」という回答でした。
半数以上の人が猜疑心をもっていないと感じている中で、29%の人は猜疑心をもっている自覚があるようです。
【体験談あり】猜疑心が強い人の特徴と心理7選
猜疑心の意味がわかったところで、猜疑心が強い人の特徴や心理を解説します。
さらに自分が猜疑心をもっている自覚がある人・まわりに猜疑心が強い人がいる人を対象に、エピソードを聞きました。
①人を信用できない
猜疑心の大きな特徴に、人を信用できない・常に相手を疑ってしまう習性があります。
「本当は違うんじゃないか」「実は嘘をついているんじゃないか」と勘繰ってしまう人は猜疑心をもっていると言えるでしょう。
②他人の境遇に嫉妬する
仲のよい友達のはずなのに相手の境遇を羨んで、妬んでしまうことはありませんか? これも猜疑心が関係しているかもしれません。
疑いから自分が優位に立たなければといった感情につながり、自分より学歴や収入が優れている人、素敵なパートナーがいる人、自分よりも好かれていたり目立っている人に対してモヤモヤするのです。
③他人の悪口を言う
相手の境遇を妬む気持ちから、つい悪口を言ってしまう人もいます。
ふと我に返ったとき、悪口ばかり言ってしまう自分が嫌になることもあるのでは?
④以前起きたことをネチネチと引きずる
「あのとき〜〜だったよね」「また同じことになるんじゃない?」など、前に相手が失敗したことをいまだに指摘していませんか?
無意識に相手を下げることで、自分が優位に立ちたい気持ちが出ています。あなたは軽くいじったつもりでも、相手にとってはストレスに感じることもあるでしょう。
⑤なんでもネガティブに捉える
猜疑心が強い人は他人を信用できないだけでなく、ネガティブ思考の人が多いです傾向にあります。プライドが高い反面で自己肯定感が低く、褒められても素直に受け止められないことが多いはず。
褒められたときに上手くリアクションができず、相手を不快な気持ちにさせてしまうことも。
▼ネガティブ思考の治し方を知りたい人は、こちらの記事をチェック!
⑥決めつけや思い込みが強い
猜疑心が強い人は他人への信用が低いため、自分しか信じられないと思っていることも。自分が正解と思っている傾向から、相手への決めつけや思い込みも強いです。
相手の意見を柔軟に受け入れられない人も多いはず。
⑦人のせいにしがち
猜疑心が強い人は自分が正しいと思っていて、トラブルが起きたときに相手のせいにしてしまうことがあります。
自分のせいなのに相手に当たってしまったり、論点をすり替えて相手のせいにしたり……嫌われる原因なので気をつけましょう。
猜疑心をもってしまう原因とは?
photo:@kemidoll_oo
猜疑心をもってしまう原因はどこにあるのでしょうか?
原因がわかれば、気持ちが軽くなることもあります。
①自分に自信がありすぎる・なさすぎる
自分に自信がありすぎる人はプライドが高く、常に他人からの評価を気にして生きています。自分への評価が気になると同時に他人の評価や境遇も気になり、妬みに発展してしまうのです。
逆に自分に自信がなさすぎる人も、猜疑心が強くなる傾向にあります。自信がないことから何を言われても疑ってしまい、他人を信用できなくなるのです。
▼人と比べてしまうときの対処法を知りたい人は、こちらの記事をチェック!
②人間関係でトラウマがある
過去に裏切られた経験があったり、人間関係でトラウマがある人は「もう傷つきたくない」という気持ちから、自然と他人を疑う習慣ができてしまうことがあります。
相手を疑うことを繰り返しているうちに、誰のことも信用できなくなるでしょう。
③幼少期から否定をされてきた
常に兄弟と比べられていたり、小さいころから褒められた経験が少なく否定されてきた人も猜疑心が強くなります。
比較されること、否定されることが当たり前になっているため、自分も他人に同じことをしてしまうのです。
猜疑心の治し方や、改善方法について
猜疑心が強いと、何かと生きづらさを感じると思います。
ここでは猜疑心の改善方法について解説します。少しずつ実践してみてください。
①猜疑心が生まれた原因を突き止める
まずは分析から始めましょう。「どういうときに人を疑ってしまうのか」「どんな人を妬んでしまうか」など、自分の猜疑心を感じる場面を深掘りすることで、原因が見えてくるはず。
原因がわかれば、対処法や解決方法も見つけ出しやすくなります。
頭の中だけで考えることが難しい場合は、紙に書き出すと現状整理ができてスッキリするためおすすめです。
②他人の意見をきちんと聞く
決めつけや疑いが多い人は、まずは他人の意見をきちんと聞いてみましょう。自分が正しいと思い込んでいると、他人の話を軽く聞き流してしまいがち。
きちんと聞いてみると自分が思っていたこととは違かったり、自分の勘違いにも気づけます。
「いや、でも」「だって」など否定的な言葉を使わず、相手の意見を素直に受け止めてください。
③自分の意見を押し付けない
「あなたはこうだから」「これは絶対にこうした方がいいから」と自分の意見を押し付けていませんか?
相手の行動が信用できないからこそ物事を自分の思い通りに進めたくなりますが、いったん踏みとどまってみてください。あなたの自己中心的で身勝手な行動は、周囲にうんざりされているかもしれません。
自分の思い通りにならないことで心配や不安がある場合は、誰かに相談するのもおすすめです。
④カウンセリングを受ける
自分ではどうすればいいかわからない、悪口ばかり言ってしまう自分に嫌気がさす、他人と比べてしまうことがしんどいと感じている人はカウンセリングもおすすめです。
自分が猜疑心を強くもっていることに苦しんでいるなら、専門家を頼ってください。きっとあなたに合った解決方法を教えてくれます。
【実体験あり】猜疑心が強い人への対処法とは
周囲に猜疑心が強い人がいるかどうかのアンケートも実施しましたが、多くの人が猜疑心が強い人と出会ったことがないようです。
17%の「周囲に猜疑心が強い人がいる」と答えた人を対象に「実際に猜疑心が強い人とどう接しているか」というアンケートを実施しました。
ここでは実体験をもとに、猜疑心が強い人への対処法を紹介します。
深入りしない
深入りしないという人が多かったです。職場やクラスにいる場合は必要最低限の会話だけで、当たり障りのないことを話すそうです。
深入りすると面倒なことに巻き込まれたり、一度優しく接すると「この人は何を言ってもいいんだ」と攻撃の的にされることも。
距離を置く
物理的に距離をとって、関わらないようにしているという意見もありました。
特にSNSで繋がっていると、あなたの投稿を見てマウントをとってきたり、悪口を言われる可能性があるため注意。自分が傷つく前に距離を取ることが大切です。
▼他人との適度な距離の保ち方を知りたい人は、こちらの記事をチェック!
なるべくポジティブな言葉をかける
恋人や親しい友達、家族に猜疑心が強い人がいた場合、上手く付き合っていく必要があります。
猜疑心が強い人は否定されることが苦手なため、なるべくポジティブな言葉をかけて刺激しないようにすることが大切です。
しかしあなたが我慢をしすぎて壊れないように、すべてを間に受けず深く考えないようにしてください。
反面教師にする
関わりづらいな、苦手だなと感じる人の行動や言動は、自分が誰かに同じことをしないように反面教師にしましょう。
いちいち否定していると疲れるため、「自分はこうならないようにしよう」と軽く受け流せるスルースキルも大切です。
他人を疑いすぎず、ほどよい人間関係を築こう
相手を疑うことは必ずしも悪いことばかりではありません。トラブルを未然に防いだり、詐欺を回避できることもあります。
しかし他人と上手く付き合っていくためには信用すること、相手の意見を聞くことも大切です。人間関係がいつも上手くいかないなと悩んでいる人は、できることから改善していきましょう。
【データ出典】
調査実施:クラウドワークス
調査期間:2023年12月7日
回答者数:25歳までの男女100名
Text_Naaako