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Column / 2019.07.07

恋の悩み―“12階から飛び降り”モカの「悩める女子へ…」Vol.7

「20代前半の女の子からの恋愛相談に乗ることもありますね。多いのは、『恋人がほしいけれど、できない』という相談かな。『出会いがない』という話もよく聞きますよ」

そう語るのは、4月に共著『12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと』(モカ・高野真吾/光文社)を上梓したモカさん(33)。インパクトのある題名の本だが、約3年前、モカさんはビルの12階から飛び降りた経験がある。モカさんが2016年から続ける無償の悩み相談の経験から、『恋人がほしいけれど、できない』人はどうしたらいいのか、聞いてみた。

「今相手がいなくて、出会いもないなら、空き時間を自分磨きに使うのはどうでしょうか。一度、恋人がほしいということは置いておいて、何か趣味や興味のあることをやってみる期間だと思って没頭してみたらいいんじゃないかと思うんです。自分の好きなことをやっていれば魅力的な人間になれると思うし、出会いのチャンスも生まれる。ただ恋人ができないと思いつめたらつらくなりますしね! 先日、私はバイクの免許を取ったんですけど、好きなことに夢中になった方が楽しいし、共通の趣味から出会いができるのが理想的。前向きな気持ちで過ごすのがオススメです」

恋愛の話だと、『恋人が暴力を奮う』などの深刻な悩みも寄せられる。しかし、モカさんは安直に『すぐに別れたほうがいい』などと一般的なことは言わないようにしているとか……。

「まずは本人の意思を聞きますね。DVの話になると、みんなは『すぐに離れたほうがいい』と言うのが普通ですが、自分の意思で恋人と一緒にいるのだったら、いくら『別れなさい』と言ってもしょうがないですよね。アドバイスにならない。『彼氏の束縛が激しくて、家から出してもらえない』という女の子がいましたが、必ずしも離れたほうがいいとは言えませんでした。ケースバイケースですし、その人の価値観があるから、まずは話を聞いて、共感して、その人の立場になってみて、自分の意見を言います。私は否定から入らないで、まずは肯定して、その子が幸せになる最善の方法を考えます」

モカ

1986年東京都生まれ。経営者、漫画家、元男性のトランスジェンダー。

 

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  • photo

    Kimiko Nakahara

  • text・edit

    Akiko Takada