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Column / 2019.07.03

自分が何者か?という悩み―“12階から飛び降り”モカの「悩める女子へ…」Vo.6

「20代前半の女の子からの悩み相談は、仕事の話が多いですね。例えば、『自分のやりたいことがわからない』『天職がわからない』という話はよくされます。就職が決まったとしても本当にこれでいいのかと悩んでいる人も多いんです」

そう語るのは、4月に共著『12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと』(モカ・高野真吾/光文社)を上梓したモカさん(33)。インパクトのある題名の本だが、約3年前、モカさんはビルの12階から飛び降りた経験がある。モカさんが2016年から続ける無償の悩み相談の経験から、自分のやりたいことがわからない人へのアドバイスを聞いてみた。

「『自分が何者か』なんて、あとからわかるものです。ちょっとやってみたいと興味を抱いたことを続けていけば、何者かになっているものです。だから、芸能人や歌手だって、最初はただ演技や歌が好きで頑張って続けているから、いつの間にか有名になっているものだと思うんです。何か型にハマろうとしに行くんじゃなくて、自分が好きだと思うことを、続けていくのがいですよ」

モカさん自身もかつては女装イベント『プロパガンダ』を主宰し、漫画家デビューもした。現在もプログラミングをするデザイナーで、飲食店経営のオーナー。悩み相談も3年ほど続けているが、肩書にはこだわらないという。

「自分が興味を持ったことをすべてやった結果が、今になっています。何者かというのは、周りが勝手に思えばいいことで、なるべくずっと楽しいことをし続けられればOK。だから、自分が好きなことは何だろうと考えて、見つけることに、ヒントがあると思いますよ。シンプルに言えば、ワクワクすることに進むべき道があって、モヤモヤすることに解決すべき問題がある。ワクワクとモヤモヤっていう感情は、根拠なく湧き上がる本能的な感情だから、それに従って生きると、自分がどういう人間かわかるんじゃないかな」

モカ

1986年東京都生まれ。経営者、漫画家、元男性のトランスジェンダー。

 

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  • photo

    Kimiko Nakahara

  • text・edit

    Akiko Takada