Mote / 2024.03.18
腐れ縁の意味とは？ 腐れ縁の特徴と断ち切る方法、良縁につなげるポイントを解説
あなたには腐れ縁と思う相手はいますか？ 一般的には恋人や友達との関係などで使う場面が多いでしょう。
腐れ縁という言葉はネガティブに思われがちですが、悪い意味ばかりではありません。腐れ縁にはよいものと悪いものがあるからです。
そこで今回は、腐れ縁の特徴と断ち切る方法、良縁につなげるポイントについてご紹介します。
腐れ縁の意味
腐れ縁とは相手と断ち切れない関係性であることを示します。離れたくても離れられないときに腐れ縁と表現されることが多いようです。このような意味合いから、ネガティブなイメージをもたれやすいのです。
また腐れ縁は「鎖の縁」から派生した言葉といわれています。硬くつながり合っている鎖は、簡単には断ち切れません。悪い意味を示す言葉として「鎖＝腐り」と変換されるようになり、腐れ縁になったといわれています。
【アンケート調査】腐れ縁だと思う相手はいる？
bisでは、25歳までの男女100人に「腐れ縁」だと思う相手の有無についてアンケートを実施。この結果から約3割の人が、腐れ縁だと思う相手がいることがわかりました。
腐れ縁だと思う人との関係性と特徴
腐れ縁の相手としてよくあげられるのが「幼なじみや同級生」「異性の友達」「元恋人」などです。
アンケート結果で最も多かった回答は幼なじみや同級生で39％、次に多かったのが異性の友達で26％でした。それぞれどのような特徴があるのか詳しくみていきましょう。
幼なじみや同級生
気心の知れた幼なじみや同級生は腐れ縁になりやすいようです。
疎遠になってしまっても何かのきっかけで一緒に行動することになるなど、切っても切れない間柄といえます。
元恋人
「もう顔も見たくない……」と喧嘩別れをしても離れられない場合、腐れ縁といえるでしょう。その場の勢いで別れても、結局よりを戻してしまうのは腐れ縁だからなのかもしれません。
別れても連絡を取り続けてしまう、忘れていてもどこかで再会してしまうなど、心当たりがある人は腐れ縁の可能性が考えられます。
異性の友達
異性の友達と共通点が多いと、関係性が途切れづらいです。旅先で偶然会ったり同じことに興味をもっていたり、共通の友達がいるなど、似ている部分が多いほど、腐れ縁だと感じやすくなります。
次第に腐れ縁だと感じるようになるパターンも
どのような関係性でも、関係が続くと腐れ縁だと感じるようです。
昔から顔なじみで異性として意識していなかった人でも、気がつけば同じコミュニティの中にいるといったことが続くと腐れ縁になり得ることがわかります。
腐れ縁だと思う人と恋愛関係に発展したことはある？
アンケート結果によると、腐れ縁だと思う人と恋愛関係に発展したことがあると回答した人はわずか7％でした。ほとんどの場合、腐れ縁のままの関係が続いているようです。
ここでは、腐れ縁だと思う人と恋愛関係に発展したきっかけについてご紹介します。
相手との共通点が多かった
ずっと前から知っている相手でも恋愛関係に発展する人としない人がいます。その違いは共通点の数なのかもしれません。
共通点が多いほど相手との心の距離も縮まりやすくなります。同じ趣味や価値観などを共有するうちに腐れ縁の相手に惹かれ始めることもあるようです。
話す機会が増えた
クラスの席替えで隣同士になることが多いと、話す機会も増えます。腐れ縁なだけで恋愛関係に発展しないのでは？ と思いがちですがそうとも限りません。
何度も話す機会があると単純接触効果によって、見れば見るほど好きになりやすい傾向があります。その結果、恋愛関係に発展する場合があるのです。
つらいときにそばで支えてくれた
腐れ縁の相手があなたのことをよく知っている場合、つらさを隠して強がっているときはすぐにバレてしまいます。悲しくて泣きたいときに頼れる存在がいるのは心強い！
お互いに支え合える関係であれば、自然と恋愛関係に発展する可能性があります。
離れられない！ 腐れ縁カップルの特徴
photo：＠sk__pyon
いつの間にか離れられなくなっている腐れ縁カップルもいます。その理由はひとつだけではありません。ここからは、腐れ縁カップルになりやすい人達の特徴を紹介します。
一緒にいるのが楽だから
好きでも嫌いでもないけれど一緒にいるのが苦痛ではないという理由から、離れられなくなっているカップルがいます。
気を使わずに済む関係は楽ですが、新しい環境に飛び込めなくなってしまうこともあるかもしれません。
別れた方がお互いのためなのに離れられなくなっている人は腐れ縁になっていないか確認してみましょう。
新しい恋をするのが面倒だから
腐れ縁の相手と長く一緒にいると、新しい恋をするのが面倒に思えてしまう場合があります。
お互いに気を許せる相手といれば素の自分が出せるので楽ですが、ときめきを感じにくくなってしまいます。
また、一から好きな人を探して恋人になるまでのプロセスが面倒になりがちです。「このままでも問題ないから……」と妥協しやすくなるため注意しましょう。
まわりから交際を反対されている
一緒にいるとお互いマイナスになるのはわかっていても、別れられない場合もあります。将来を考えてまわりから別れた方がよいと促されることもあるでしょう。
しかし恋は盲目という言葉もあるように、今の状況を客観的に判断できなくなっていることもあるかもしれません。
反対されればされるほどお互いの気持ちが燃え上がり、関係を断ち切れなくなっているケースもあるようです。この場合、知らず知らずのうちに腐れ縁に陥ってしまう可能性があります。
いつかは結婚するだろうと思っている
「何年も付き合ってきたから、いつかは結婚できるはず……」と淡い期待をもちながら付き合い続けていても、必ずしもゴールインできるとは限りません。
一緒にいる時間が長くなればなるほど「この人を逃したら後がないかもしれない……」と焦りが生じて、離れられなくなってしまうことがあります。
お互いに結婚したいと思っているのであれば、具体的な話や将来の約束をしているはずです。結婚の話をもちかけても言葉を濁す相手であれば、結婚はまだまだ遠いといえるでしょう。
情がわいてしまったから
一緒にいる時間が長くなると、相手に情がわきやすくなり離れられなくなってしまうことも。新しい恋に切り替えた方が幸せになれると思っていても、同情から別れられなくなってしまうということもあります。
これらは腐れ縁カップルによくあるパターンのひとつです。あいまいな関係を断ち切れず、腐れ縁が続きやすくなるので気をつけましょう。
共依存の関係になっている
腐れ縁カップルの特徴として、共依存になっている場合もあります。お互いを必要としているものの、その関係はお互いを苦しめてしまうこともあります。
相手がいないと自分の存在が確かめられない、不安になってしまうという場合、共依存の関係性に陥っている可能性があるのです。
腐れ縁には「よい・悪い」が存在する
photo：＠sk__pyon
ネガティブなイメージの腐れ縁ですが、よい意味と悪い意味のふたつの捉え方があることをご存知ですか？
ここでは両方の側面をもつ「腐れ縁」について解説します。
よい腐れ縁の場合
腐れ縁だと思う相手がお互いに高め合える存在であれば、よい意味に転じる可能性があります。以下のように思える場合はよい腐れ縁といえるでしょう。
「何でも言い合えるのは腐れ縁だからなのかもしれない……」
「腐れ縁の相手は私のライバル。だからこそ努力できて結果につながった」
腐れ縁だということは、長くお互いを意識している証拠です。鎖のように強い絆で結ばれて信頼し合える相手であれば、切磋琢磨しながらお互いに向上できるでしょう。
悪い腐れ縁の場合
本当は離れたいと思っているのに、関係を断ち切れない場合は悪い腐れ縁の可能性が高いです。以下のように思える場合は悪い腐れ縁といえます。
「元恋人とは腐れ縁で離れられない。好きな人ができても先に進めない……」
「連絡を取り合うのは嫌だけど、学生時代からの腐れ縁だから仕方ない……」
このまま一緒にいても自分の将来にマイナスに働きそうと思う相手は、悪い腐れ縁だと考えられます。
悪い腐れ縁の相手と居続けると、新しい出会いや可能性を広げる機会を失いかねません。相手との関係性にモヤモヤしている場合は、悪い腐れ縁になっていないか確認してみましょう。
悪い腐れ縁を断ち切る方法
photo：＠sk__pyon
好きな気持ちがあったとしても腐れ縁の相手から離れた方が幸せになれる場合もあります。悪い腐れ縁をどのようにして断ち切ったらよいのか気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
将来をイメージして一緒にいたいと思えるか冷静に考えてみる
まわりが見えなくなっているときは、自分たちのことを客観視できなくなりがちです。仮に5年後の状況を考えたとき、今のままの関係で幸せな未来を想像できますか？
一度冷静になって自分と向き合ってみると、本音がわかるかもしれません。もし希望する未来と違う場合は、新たな一歩を踏み出してみてもよいでしょう。
ほかの人とデートをして視野を広げる
腐れ縁の原因が面倒くささからきている場合は、新しい恋に目を向けてみるのもひとつの方法です。
ひとりになるのが寂しくてズルズルと関係を続けているなら、思い切って異性とデートしてみるのもよいでしょう。
最初は面倒くささがあるかもしれませんが、行動しなければ未来が変わることはありません。新しい恋を探すのはハードルが高いと思う人は、異性の友達と過ごすことからはじめてみましょう。
連絡の頻度を減らす
連絡を取ると相手のことが気になってしまうのはごく自然なことです。腐れ縁を断ち切りたいのであれば、あなたから連絡するのは控えましょう。
相手の連絡先を消して強制的に自分から連絡を取らないようにするのがおすすめです。これから先の人生を後悔しないためにも、勇気を出して行動してみてください。
過去のよい思い出に縛られない
思い出の品を見ると過去の楽しかった出来事が追体験できます。しかし時間が経つにつれて過去のつらかった思い出が美化されやすくなるため注意が必要です。
悪い腐れ縁の相手との関係を断ち切りたいのであれば、思い出の品が目に入らないようにするのがベターです。SNSで近況が流れてくる場合は、見えないようにしておきましょう。
趣味を見つけて気分転換を図る
共依存の関係になっている腐れ縁同士であれば、意識をそらす工夫が必要です。例えば、趣味を見つけて没頭してみるなど、恋愛以外に楽しめるものを探しましょう。
趣味を楽しんでいると仲間が増えやすく、新しいことができるようになると毎日が楽しく過ごせるようになります。
引っ越しなどで物理的に距離を取る
どうしても離れられない場合は、物理的に会えないようにするのもひとつの方法です。連絡を取らない、会わないと決めて過ごしたときに自分がどう思うのか、客観的に観察してみましょう。
「この人しかいない……」と思っていた相手でも、離れてみると案外いなくても大丈夫なこともあります。環境が変わると自分の気持ちにもよい変化がみられるかもしれません。
腐れ縁から良縁にする方法
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腐れ縁の相手は特別な存在です。ふたりの関係を好転させたいと思う人もいるでしょう。ポイントを押さえて実践すれば、腐れ縁を良縁に変えることもできるかもしれません。ここからは、腐れ縁から良縁に導く方法をご紹介します。
適度な距離を保つ
親しき仲にも礼儀ありということわざがあるように、適度な距離を保つと良好な関係を築きやすくなります。深い仲になると「このくらい言っても傷つかないだろう」と思いがちですが、無意識に相手を傷つけてしまう場合があります。
相手の触れられたくない部分には介入しないなど、相手の気持ちを尊重してあげましょう。
相手のよいところを積極的に褒める
長所と短所は誰でも持ち合わせているので、相手を否定せずよい部分を見つけるようにしましょう。よい部分は積極的に伝えてあげることも大切です。
言葉で伝えることで、相手の自己肯定感にもよい影響をおよぼします。お互いに信頼感が増し、居心地のよい相手に変化するとあなたの印象も自然とよくなっていくでしょう。
お互い自立した関係でいる
共依存にならないように心身ともに自立することも大切です。依存した関係性のままでは、相手がいなければ自分を見出すことができなくなってしまいます。反対に自立した関係性であればお互いが必要なときに支え合えるようになります。
気心が知れた相手だからこそ、依存せずに自立した関係性を目指しましょう。
我慢しすぎない
相手のことを思って我慢しすぎると、どこかで歪みが生じてしまいます。「こんなに尽くしているのに応えてくれない……」など見返りを求めるようになることも。自分に余裕がなくなりやすくなります。
そのため、自分らしくいられるように我慢しすぎず、相手に伝えることも重要です。よい腐れ縁に変われば、お互いを尊重しながら話し合いができるようになるでしょう。
よい腐れ縁と悪い腐れ縁を見極めて、幸せになる選択をしよう！
腐れ縁にはよい腐れ縁と悪い腐れ縁があります。悪い腐れ縁の特徴には「現状維持を望んでいる」「まわりから交際を反対されている」「淡い期待」「共依存」などがあげられます。
腐れ縁の相手とは恋愛関係に発展する場合もありますが、離れた方が幸せになれる場合もあります。それぞれのタイプを見極めて幸せになる選択をし続けていきましょう。
Text_Yumi