Interview / 2020.05.21
水野しず×上國料萌衣「カフェ・ド・人間性」Vol.3 ~親に内緒で応募したオーディション~
ゲストの「人間性」に焦点を当てて対談するカフェ・ド・人間性。今回は、アンジュルム・上國料萌衣さんに話を伺いました。原石を通り越して誰が見てもわかるほどの逸材なのに、超フランクでピュアな「かみこ」さん。そんな彼女がアイドルになるまでには、いろんなことがあったみたいです。
カフェ・ド・人間性
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水野しず(以下、しず):熊本での学生生活はわりと平和に過ごしてきた?
上國料萌衣(以下、上國料):それなりに平和だったと思います。
しず:そんな平和な学生生活から、今は生活が一変したと思うんですけど、そもそもご両親は上京することに賛成だったんですか?
上國料:乗り気ではなかったと思います。中3でモーニング娘。’14さんのオーディションを受けたときは、親に内緒で勝手に応募したんですよ。二次審査通過のお知らせが封筒で送られてきてバレちゃったんですけど。
しず:そのときのご両親の反応は?
上國料:「本当になれると思ってるの?」って。結局、中学生の思い出づくりとして認めてもらったんですけど、それがまさかの最終審査まで進んだから、親は相当焦ったみたいです(笑)。どうせすぐに落ちて、あとは受験勉強に集中するだけだと思ってたらしくて。
しず:最終審査までいったのに、すぐに受験勉強に切り替えられました?
上國料:それは大丈夫でした。中1のころから行きたい高校があって、受験に向けてコツコツ勉強してたので、そのモチベーションが途絶えることはなかったです。
しず:真面目ですね。そのあとアンジュルムのオーディションを受けて合格し、今に至るわけですが、自分が芸能人だなって感じる瞬間はあります?
上國料:あんまりないかな。上京してから4年経って、街で歩いてたら声をかけられることは少し増えたけど、それでもやっぱりまだ自分が芸能人だっていう感覚はないです。外に出かけるときにちゃんとメイクしなきゃって思うようになったのも、ここ1年くらいで、こういうモデルのお仕事をやらせてもらうようになってからですし。
しず:モデルの仕事は楽しい?
上國料:楽しいです!普段は自分でしないメイクだったり、全然着ないような可愛い洋服を着られるので。普段の自分の私服は、めちゃめちゃ地味なんですよ(笑)。
しず:モデルとしてファッション誌の撮影は、もうだいぶ慣れましたか?
上國料:昔に比べたら慣れたけど、まだ全然です。真顔で写真を撮られることが今までほとんどなかったから、どうしていいかわからず、最初のころは撮影のたびにガッチガチに緊張してました。口角を上げてるつもりがないのに勝手に上がってて、「もっと力抜いて!」って言われたり。家の鏡の前で、真顔の練習をしてましたもん。
しず:そのときは、鏡を見ながら何を考えてるんですか?
上國料:とにかく力を抜いて、〝アンニュイ〟っていう言葉を常に考えるようにしてました。あとは、モデルのお仕事を始めてから〝表現する〟っていうことも意識するようになったかなって。
しず:ステージでパフォーマンスをしているときは、あまり意識していなかったんで すか?
上國料:してはいたんですけど、全然足りなくて。先生からも、モニターに抜かれる表情をもっと研究するようにずっと言われていたんですが、なかなかできないままだったんです。だけど、ファッション誌の撮影のときに、カメラの前で表情をつくるのがめちゃめちゃ難しいことに気づいたから、それがきっかけで家の鏡の前で練習するようになったんです。
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Artwork&Interview_Shizu Mizuno