Interview / 2022.08.20
「自分ってなんだろう」アンジュルム 上國料萌衣が活動の中で思うことを告白
圧倒的なビジュアルとグループ愛でますます輝く、アンジュルム上國料萌衣ちゃんがbis9月号のカバーにカムバック。もっと憧れや夢を叶えたいという、儚くも強い意志のある彼女のロマンスを感じて。
上國料萌衣ちゃんにインタビュー♡
――今号のテーマは「ROMAN」。ロマンって聞いてイメージするものはありますか?
キラキラした憧れの世界っていうイメージです。海外にひとりで留学に行くとかもロマンがあるなって感じます。私は、ひとりだと怖いので、仲のいい子と海外旅行に行ってみたいです(笑)。
――どこに行きたいですか?
フランスに行きたいです! 一度海外公演で行かせていただいたんですけど、すごく楽しかった思い出しかないのでもう一度行きたいです。6月ごろに行ったので、日が沈む時間がすごく遅くて、20時すぎに沈む夕日をよく覚えていますね。見るものすべてがとにかくおしゃれで、アパートのベランダひとつにも感動しました。古い街並みが好きですね。
――レトロなものが好きですよね。
昔の映画や音楽とかがすごく好きです。特にと言われると、ディズニーのアニメ映画『シンデレラ』が好きです。昔の作品なんですが、すごく世界観に浸れます。実は、子どものころに観たわけではなくて、高校のときに初めて観て大好きになりました。たまたまテレビで放送していたのを観たんだと思います。昔のフリフリした女の子っぽい雰囲気が好きで、アニメだと『赤毛のアン』、映画だと『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『タイピスト!』も好きです。’50〜’60年代の雰囲気が大好きです。こういう時代に生きてみたかったです! 本当に憧れちゃいます。
――デビューしてから、11月で8年目になりますね。叶えた夢がたくさんあると思うのですが、印象に残っているものはありますか?
海外公演ができたときは、まさに「夢が叶ったな」って思った瞬間でした。私はもちろん、グループとしても私が加入する前から海外公演を目標にしていたと思いますし。各国で盛り上がり方や空気感もぜんぜん違って、どれもすごく覚えています。フランス、アジアツアー、メキシコに行ったのですが、まったく雰囲気が違いました。日本のファンの皆さんもたくさん来てくださったんです。それもとてもうれしかったですね。
――活動の中で悩んだり、落ち込んだりすることはありますか?
あります。基本的に悩みはアンジュルムのことなんです。でもアンジュルムのことで落ち込んだときは、メンバーに励まされて元気になりますね。現メンバーはもちろん、卒業生と会うとすごい元気をもらえます! 私はしゃべって話を聞いてもらって発散することが多いです。話す以外では、泣ける映画を観て思いっきり泣いてリフレッシュしますね。私は映画『ラブリーボーン』が大好きで。いちばん泣ける映画ってわけじゃないんですけど、あたたかさを感じる優しい映画なので好きです。
――どんなことで落ち込みますか?
結構「自分ってなんだろう」って考えることは多いです。でもファンの方とか、メンバーのみんなが「こういうところがいいね」って言ってくれるので「そういうことにしよう!」ってポジティブに考えていますね。そういう悩みって明確な答えがないから、周りから見て思われていることを受け止めるのがいいのかなって思います。
――アンジュルムに入ってから、影響を受けた人はいますか?
まずは、和田彩花さんです。和田さんが作ってくれた、和田さんがリーダーのアンジュルムっていうグループの中に入って、自分が変わったなって思いました。ほかのメンバーも私と同じように、考え方や明るさとか影響を受けていると思います。今、和田さんがフランスにいるので会いたいっていうのもあって、フランスに行きたいんです! あと後輩の笠原桃奈ちゃんも尊敬しています。本当にいい関係です! 桃奈って本当にいい人で、人を否定しないんです。人のいいところが見えすぎているからか自分に自信がないみたいなんですが、まったく腐っていなくてポジティブなところがめちゃめちゃ人間として輝いているなって思います。ネガティブをポジティブに変えられる人なんです。相談にものってもらうし、卒業した今でも連絡を取り合っています。全然変わっていないですよ!
後輩との最新のエピソード
ニット¥74,800/ラウタシー(ブランドニュース) フリンジトップス¥91,300/チカ キサダ(エドストローム オフィス) スカート(参考商品)/MSGM(アオイ) ピアス(両耳セット)¥49,500/スワロフスキー・ジュエリー(スワロフスキー・ジャパン) サンダル¥6,500/チャールズ&キース(チャールズ&キース ジャパン) ソックス/スタイリスト私物
――ハロー!プロジェクト内には上國料さんに憧れる後輩も多いんじゃないですか?
ありがたいです。ずっと後輩で育ってきたので、先輩になる感覚があんまりなくて。指導しないといけない立場になってきたんだなっていうのは日々感じます。自分が教えられるものは全部伝えたいって思うんです。技術面で「ダンスこうしたらかっこいいよ」とか「歌はこういう表現があるよ」っていうのは、意外とメンバーから教えてもらう機会がなくて。見て学ぶことが多かったんですけど、そういうのは気がつくまですごい時間がかかるじゃないですか。例えば、歌っていて音を外したとき、音を外さないためにはどうしたらいいかってすぐにわからないですよね。なので、自分が先輩やボイトレの先生から学んだことをなるべく早く共有するようにしています。
――後輩には注意もしますか?
嫌われたくないのでむずかしいんですが、新曲で真ん中に立つのに練習していなかったりしたら「練習して」って言います。怒るとかじゃなく、気持ちを伝えるっていう感じです。「グループを背負う位置にいるから手は抜かないでほしい」ってメンバーに伝えたことはあります。メンバーのこともグループも好きなので言い方はむずかしいですね。
――愛が伝わっていると思いますよ! アンジュルムの最近のエピソードはありますか?
先日の『アンジュルム CONCERT TOUR-The ANGERME- PERFECTION』の日本武道館公演もただただ本当に純粋に楽しすぎて。いちばん緊張せずに楽しんだ公演でした。今までは緊張とか寂しさが常に隣にあるんですけど、今回は楽しい以外ほかになくて、100%楽しいでした。今回は後輩がすごくがんばってくれたなっていうのはすごく感じていて。毎日、残って歌の練習をしてくれて、私は横で見ていて思ったことを伝えていました。ウザいしつこい先輩になっていないか少し不安です(笑)。
最近のビューティ事情は?
――最近のビューティ事情を教えてください。
メンバーに若い子が増えたので、とにかく肌荒れはしないようにしようと思っています(笑)。マスクをつけ始めたからっていうのもあって、ここ数年肌荒れがひどくて悩んでいたんです。いろいろ試行錯誤して、やっと最近これを食べたらニキビができる、これを塗ったらニキビを抑えられるっていうのがわかるようになってきました。肌のために1日に水を2ℓ飲むための水筒で水を飲んでいます。時間と量の目盛りがついているので、時間ごとに飲めてわかりやすいです。19時までに飲みきれなくても、寝るまでに2ℓ飲みきるようにがんばっています。肌にハリを感じるし、乾燥肌の悩みも和らぎました。ウェブやヘアメイクさんからリサーチしてるビューティ情報もすぐメンバーに伝えています(笑)。
――クレンジングにこだわりがあるそうですね!
ライブのメイクが濃いので、基本オイルクレンジングなんです。オイルって普通は1〜2プッシュでくるくると摩擦してオフすると思うんですけど、私は摩擦が嫌なんです。5〜7プッシュくらいして、顔をオイルでひたすようにベッタベタに塗って落としています。乳化させて、小鼻周りだけ優しく擦って落とします。今使っているのは、魔女工場のピュアクレンジングオイルです。ライブが終わってから早めに会場から出なきゃいけないので、メイクを落とす時間があまりないんですよ。だからか雑にメイク落としをしているメンバーに「もっと丁寧にやってください!」って言ってます(笑)。
――ほかに気をつけていることはありますか?
日焼け止めが大事です。ニキビ痕も日焼け対策をすることで残りにくくなる気がします。ニキビ痕って色素沈着によるものなんですよ。なので、紫外線対策をすることでニキビ痕が予防できるんです。
――最近、挑戦したことはありますか?
髪型です! サイドに姫カットを作ったことが自分の中で挑戦でした。ずっとストレートで同じ髪型だったのでワンポイントが欲しくて。やりたくてやったことなので大満足です。加入して7年経っているのでイメージを変えたいな、挑戦しない自分がつまらないなって思ったんです。きっかけは、アンジュルムの『ハデにやっちゃいな!』という曲の歌詞が自分にすごく響いて。「黒歴史大歓迎」という歌詞があるんですが、黒歴史になってもいいからやりたいことやろう、そういう派手なことができるのも今のうちだからと思えるようになりました。家族や姉に「変だよ」って言われるのが怖くて、今までそういう挑戦がなかなかできなかったんです。大好きな曲なので聴いてみてほしいです!
――最後に、秋に挑戦してみたいことはありますか?
山登りですかね。今年桜が咲く少し前に、高尾山に登ったんです。ちょうど悩みに悩んでいたときだったので、すごく心がリフレッシュされました。そこから自然っていいなって思っていて。紅葉が好きなので、秋になったら山に登って紅葉から自然のパワーをチャージしたいですね。
あわせて読む
Photo_Ittetsu Matsuoka Styling_Yuka Sakakibara Hair&Make-up_Aya Murakami Model_Moe Kamikokuryo(ANGERME) Text&Edit_Megumi Shimbo