bis

bis

Interview

Interview / 2021.05.16

モデル・経営者として活躍中! 中村里砂ちゃんに聞く、好きなことを仕事にして生きていくヒント

モデルでありながら経営者としての顔も持つ中村里砂にスペシャルインタビュー。ディレクターやプロデューサー、デザイナーなどフレキシブルに動く彼女に、好きなことを仕事にして生きていくヒントを聞いた。

中村里砂ちゃんにインタビュー♡

ブラウス¥102,300/Lena Lumelsky、帽子¥51,700/Harvy Santos(ともにル・シャルム・ドゥ・フィーフィー・エ・ファーファー) 腰に巻いたレースガウン¥13,200/キュリオズ 中に着たキャミワンピース¥8,239/インティミッシミ(H3O ファッションビュロー) ブーツカバー(参考商品)/ナツミ オオサワ

 

――里砂さんは数年前に会社を設立して、ご自身のブランド「SOMATIC STORE」を立ち上げ、アパレル、コスメ、フレグランスのECサイトの運営をスタートさせました。変化に富んだ数年、大変でしたよね。

私は自分がやりたいことに対して、もともとすごく集中して没頭できるタイプなんです。瞬発的な熱量も高く、行動力もあったので、始めるにあたって不安はそこまでありませんでした。よく「自分で会社を経営するなんてすごい」と言われるのですが、自分ではそんなふうに思ったことはありません。大変だというよりは、ただ純粋に新しいことを学ぶことが好きなので、楽しいですよ!

――そもそも、どうして自分で商品を作り出そうと思ったのでしょうか。

今まで私はモデルとして商品プロデュースやコラボ商品を企画する機会がたくさんありました。モデルとして関わっているだけだと、その商品について何にどれだけお金と時間がかかっているのかなど詳細はわかりません。当然かもしれませんが、具体的な発注数も守らなければならない納期も売り上げも知らないままでした。物作りをしているのに物を届けている実感がなくてモヤモヤした気持ちを抱いていたので、自分でゼロから物作りをしてみたいと思うようになりました。自分で会社を運営することでリスクはあるかもしれませんが、とにかく自分がすべて知りたいという気持ちが強かったんです。私の周りには実際自分で会社を作ってECサイトを運営したり、商品プロデュースをしたりしている友人がいるので、自分にもできると思って始めました。

――商品に関して企画をして業者に発注をするだけではなく、商品管理や発送作業、撮影の依頼やディレクションなど、すべての業務をひとりでやっているんですよね。

もちろんひとりでやっています。コスメの容器やパッケージデザインなどもしていますが、デザイナーさんとやりとりしてデザインを入稿して、容器を作る会社に電話をして、打ち合わせをして、作って、試作品をチェックして、納品して……。細かく説明すると、作業量としては相当あります。でも、この世の中で流通している商品は誰かが私と同じように作業してできあがっているものなので、やろうと思えば誰だってできることだと私は思っています。
今は商品の発送なども自分でしているのですが、たまに「すごいね」「偉いね」などと言われることがあります。でも、すごいわけでも偉いわけでもありません。モデルとして人前に出る仕事をしているからといって、そうした地道な仕事ができないわけではありません。自分の仕事のひとつの作業としてやっていることにすごい、偉いと言われることには少し違和感を抱きます。のちに会社にお願いすることになるかもしれませんが、まず自分に何ができて何ができないのかを知るために、今はすべての業務を自分でやってみています。

始めていなかったらわからなかった学び

トップス¥41,800/ナツミ オオサワ キャミワンピース¥9,900/キュリオズ

 

――実際に始めてみて、いかがでしょうか。

自分では忙しいと感じていないのですが、常に多くのことを考えているので、ずっと気を張っている状態かもしれないですね。
まだ会社やブランド自体、始めて間もないですし、実験のような感じでいろいろ企画しています。意外なものが売れたり売れなかったり、コロナ禍によって売れ筋商品が変わったり、新しい発見がありますね。私は儲けたいわけではなく、自分が楽しいと思うことをしたい、自分が欲しいものを作りたいだけ。だからこそ、失敗も多いんです。すべてうまくいっているわけではありませんが、始めていなかったらわからなかった学びがたくさんあるので、いろいろな経験を今後にも生かしていきたいですね。

――「意外なものが売れたり売れなかったり」とは?

私は杏仁豆腐好きなのですが、杏仁豆腐のような香りのフレグランスが欲しいなと思い立ち、「杏仁」という香水をプロデュースしました。WEBだけの販売だと香りがわからないので、そこまで人に届くとは思わなかったのですが、SNSや口コミだけで、多くの方に注文していただきました。たくさんの方に気に入ってもらえましたし、フレグランスのプロダクト作りはやっていて楽しいです。
コロナ禍でたくさんの人がマスクをするようになったので、逆にリップ製品は伸びにくくなっていたり、これも本来の想定とは違ったことのひとつです。

――商品のこだわりを教えてください。

コスメは肌に直接塗布したり口に入ったりもするので、天然由来成分の商品を作っています。マッシュビューティーラボさんに監修していただいて、一緒にナチュラルコスメの製品作りをさせていただいています。パッケージデザインもかなりこだわりました。
アパレルに関しては、世界的に地球環境を守るためにサステナブル(持続可能)の傾向があり、私もその考え方に賛同しています。モデルとしてたくさん服を着たり、服をプロデュースしてきたりしたなかで、自分の好きな素材やシルエットが決まってきたので、流行やシーズンにとらわれず、自分が本当に着たい服を作りたい。ECサイトという実店舗を持たないWEBの強みで、少量生産でもいいので自分が欲しいと思うような上質な服を作っていこうと思っています。

あわせて読む

中村里砂ちゃんがお手本♡ 儚げなパウダリーメイクのやり方

【Sexy Zone 佐藤勝利】ついがんばりすぎてしまう女性へ「自分らしくなれる時間を作ってほしい」

春のガールズバイブル♡ ファッション、コスメ……etc.女の子が好きなもの6選

Photo_Sayo Nagase(KIKI inc.) Styling_Ruri Matsui Hair & Make-up_KATO(TRON) Model_Risa Nakamura Interview_Akiko Takada