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Interview

Interview / 2021.01.10

BiSH連載第2回|モモコグミカンパニー「本まみれの部屋に住んでみたい」

メンバーひとりずつを、パーソナルに沿ったテーマとファッションで撮影する“楽器を持たないパンクバンド”ことBiSHの新連載。第2回は、モモコグミカンパニーをメルヘンなツリーハウスで、大好きな本たちに囲まれながら撮影しました。

モモコグミカンパニー×ツリーハウス×読書

地層ブラウス ¥14,300/シールスカート、靴/スタイリスト私物

私にとって小説はもうひとつの現実です

ー今回は、森の中の本に囲まれたツリーハウスでの撮影でした。

何かの物語に出てくるような女の子になれていたらいいなと思います。BiSHの6人では絶対に撮影しないシチュエーションなので、すごく新鮮でしたね。ああいう本まみれの部屋に住んでみたい。今の部屋も本まみれと言えば本まみれだけど、ただ散らかっているだけなので(笑)。

ー本が大好きなんですよね。

BiSHに入ってから、メンバーと行動することが多くなって、いろんな人と会う機会も増えたんですけど、それでひとりの時間の大切さに気づいたんですよ。それまでの私はひとりで過ごす時間が多くて、それが当たり前だと思ってたんですけど、大勢の人達と関わる時間が増えたことで、あらためてひとりの時間は大事だなって。それからだんだん、ひとりの時間には本を読むようになっていきました。

本は毎日読んでいて、人の心の機微を描いている小説が好きなんですけど、私の中ではその小説の世界と現実の世界が並行して進んでいて、どちらも影響し合ってるんです。だから、小説は私にとってのもうひとつの現実というか、大好きな現実の世界を、もっとおもしろくして存分に楽しむために必要な世界というか。小説を読むことで、現実を深読みできたりするんですよね。

ーbis読者におすすめの本は?

梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』は、今回のシチュエーションに合うんじゃないかな。有名な作品ですけど、めちゃくちゃ好きなんです。本を読んで、初めて涙が流れました。本の素晴らしさを教えてもらった作品。森絵都さんの『カラフル』も有名ですけど、すごく好きだし、影響を受けた作品ですね。今は世間的に不安定な時期で、落ち込んじゃうこともあるかもしれないけど、そういうときに救われる作品だし、明日も生きる力をもらえる。どこか音楽とも似てるように思います。

 

●モモコグミカンパニー
9月4日生まれ。東京都出身。BiSHの「あまのじゃく」担当。2作目となるエッセイ集「きみが夢にでてきたよ」を12月4日(金)に発売。
公式Twitter:@GUMi_BiSH

●BiSH
2015年3月に結成。12月24日(木)に有観客ワンマンライブ「REBOOTBiSH」を国立代々木競技場第一体育館にて開催。
公式HP:https://www.bish.tokyo/
公式Twitter:@BiSHidol

 

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