Beauty / 2021.08.09
おうち時間に日焼け止めは必要? 飲む日焼け止めは安心? 気になる疑問に医師が回答
おうち時間がまだまだ続きそうな今年の夏。「絶対に日焼けしたくない!」と思っている人が多い一方、「そもそもずっと家の中にいるのに紫外線対策は必要?」そんな疑問が湧いてきそう。そこで今回は、おうち時間に最適な紫外線対策について大阪美容クリニック理事長の南 真実子先生にお話を伺いました。最近話題の飲む日焼け止めなど、内側からのケアについてもご紹介します。
おうち時間におすすめの紫外線対策
油断しがちなおうち時間……。まずは紫外線の特徴をご紹介します。日焼け止め選びの基準も教えてもらいました。
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紫外線はガラスも通過する!
絶対に日焼けしたくないのであれば、おうちの中にいるときも日焼け止めを塗るほうがベターです。紫外線はガラスも通過してしまいますので、部屋の中にいてもあなたの肌に届いています。最近はUVカットのガラスやカーテンなどもありますが、そうでなければ家の中でも日焼け止めを塗ったほうがいいでしょう。
おうち時間に最適なSPFとPA
おうちの中だったらSPFとPAはそれほど値が大きいものでなくてもいいと思います。散歩や買い物など日常生活で推奨されている、SPF20、PA+程度のもので十分。万全に対策をしたければ、こまめに塗り直すこと。塗り直しは一般的に日焼け止めが落ちたと感じたときや、2〜3時間に一度が推奨されています。
飲む日焼け止め、食べ物……etc.体の内側から紫外線対策
体の内側からのケアについても疑問を解決。最近、注目度が高まっている飲む日焼け止めは飲めば安心? それとも……?
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飲む日焼け止めは塗るタイプと併用が◎
紫外線対策をしっかりしたければ、飲む日焼け止めのみではなく塗る日焼け止めを併用したほうがいいです。
飲む日焼け止めを飲まなかった人と飲んだ人を比べると飲んだ人のほうが紫外線を防御したというデータはあります。ただ、飲む日焼け止めの紫外線防止効果を値で表すと、塗る日焼け止めほどの効果がないものがほとんどです。
もちろん、飲む日焼け止めは紫外線防止効果に加えて抗酸化作用や抗炎症作用、美白有効成分などが配合されていることも多いので、サプリメントとして飲むのはおすすめです。
すぐに効果が実感できるものではないですが、肌に塗る日焼け止めと併用することで、防ぎきれない紫外線のダメージを予防することにはつながります。
強い日差しを浴びる日に気持ちの安心感を得られるなら飲むのがおすすめです。また、将来的なしみ、シワなどの光老化の予防につながる可能性があるのでうまく取り入れてみてください。
毎日の食事で紫外線のダメージを補う方法
紫外線を浴びると体内に活性酸素が発生して、それが細胞の損傷を引き起こす酸化ストレスになります。なので、抗酸化作用があるものを積極的に摂るのがおすすめ。代表的なものは、ビタミンCとE、そのほかには、リコピンやβカロテンです。
いずれも果物や野菜に多く含まれているので、普段から摂るように意識すると◎。サプリで補うとしたら、ビタミンCやEに注目してみましょう。
おうち時間も紫外線対策をして美肌を目指そう♡
おうち時間におすすめの紫外線対策と飲む日焼け止めや内側からのケアについてご紹介しました。紫外線は光老化にもつながるので、美肌を目指しておうちの中でも上手に対策してみてください。
教えてくれたのは……大阪美容クリニック理事長の南 真実子先生
祖父や父が産婦人科医であったことから、自身も大阪医科大学医学部卒業後、初期研修を経て大阪医科大学産婦人科教室に入局。主に、腹腔鏡手術、不妊治療、周産期治療などに従事し、産婦人科専門医を取得。検診業務にも従事し、マンモグラフィー読影認定医を取得。女性がいつまでも健康で美しく輝いていられるよう、更なる高みを目指して、美容医療、アンチエイジング医療を行う。大手美容クリニックで活躍後、2017年大阪美容クリニックを開院。婦人科・美容皮膚科を通じて、女性をトータルにサポートできるよう診療を行っている。
医療法人大美会グループHP
Instagram @dr_minami
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Text_Yui Sato