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Beauty / 2021.07.24

日焼け止め選びのポイント♡ 今さら聞けない正しい塗り方&SPF、PAの意味

いよいよ夏本番。日差しが強くなってきて、「絶対に日焼けしたくない!」と思っている人は多いはず。なんとなく日焼け止めを選んでいたり、「とにかくSPF、PAの値が大きい日焼け止めを選べばOK」など、自己流の紫外線対策をしている人がいるかもしれません。そこで今回は、大阪美容クリニック理事長の南 真実子先生から正しく日焼け止めを選ぶためのポイントを伺いました。

SPF、PAを解説! 日焼け止め選びのポイント

日焼け止めはどんなふうに選ぶのがいいのかを詳しく解説します。そもそも、必ず記載されているSPFとPAとは……?


Instagram @__neinei__

日焼け止めを選ぶときに重視したいこと

日焼け止めを選ぶポイントで大切なのが、SPFとPA。

SPFは“紫外線防止化粧品を塗布した部位の最小紅斑量”÷“何も塗布していない部位の最小紅斑量”です。つまり、かすかに赤くなる皮膚反応を指標としています。SPFは主にUVBを防止する効果を表しています。SPFは50が最高値で、50を超えるものは50+と表示されます。

PAはUVAの防止効果を示すもので、UVAを照射したときの持続型即時黒化量を指標としています。PAは++++が最高値です。

SPFは数字が大きいほど、PAは+の数が多いほど紫外線防止効果が高いとされます。

生活シーンに合わせて推奨されているSPF、PAがあります。

○日本で推奨されている基準値

散歩や買い物など日常生活では……SPF20、PA+
屋外での軽いスポーツ、レジャーでは……SPF10~30、PA++
炎天下でのレジャー、マリンスポーツなどでは……SPF30~50、PA+++

これを参考に選んでみてください。

SPF、PAの値が大きくなるとデメリットはある?

値が大きいほど、肌への負担が大きいというデメリットがあると思われがちですが、使用されている成分や構造によっても変わってきます。

最近は、いろいろな日焼け止めが発売されていて、どんどん工夫がされてきています。たとえば、紫外線吸収剤などが肌に直接触れないようにコーティングしているものなど、値が高くても肌への負担を少なくしたような優秀なものが出てきているので、そこまで神経質になる必要はないかもしれません。成分や構造に注目して、あなたに合う日焼け止めを探してみてください。

肌が敏感な人におすすめの「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」の日焼け止め

肌が敏感な人や、肌ダメージを少なくしたい人におすすめなのが、ノンケミカルの日焼け止め。いったいどんなものなのでしょうか? メリット、デメリットを解説します。


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ノンケミカルの日焼け止めのメリット、デメリット

有機系素材を使用しない日焼け止めを「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」の日焼け止めと呼びます。

紫外線吸収剤とは、その名のとおり紫外線を吸収して皮膚に届くのを防いでくれる有機化合物。桂皮酸、サリチル酸、メトキシケイヒ酸オクチルなどがあります。

紫外線吸収剤が使用されている日焼け止めは、塗ったときに白くなりにくいというメリットがありますが、実は皮膚に吸収されやすく、接触皮膚炎を起こしやすいのです。

一方で、紫外線吸収剤不使用、つまりノンケミカルの日焼け止めは、肌に塗布したときに白さが目立ちやすいのですが、肌へのダメージは少ないです。

肌が敏感な人はノンケミカルの日焼け止めを選ぶほうがいいと思います。

肌にやさしい分、紫外線防止効果が低いと思われがちですが、最近ではノンケミカルの日焼け止めでもSPFやPAの値が大きいものが販売されているのでチェックしてみてください。

SPF、PAや成分について知って、自分に合った日焼け止めを選ぼう♡

日焼け止め選びのポイントを、SPF、PA、紫外線吸収剤の意味と合わせてご紹介しました。紫外線を浴びる量や生活スタイル、肌の状態などに合わせて日焼け止めを選んでみてください。


教えてくれたのは……大阪美容クリニック理事長の南 真実子先生

祖父や父が産婦人科医であったことから、自身も大阪医科大学医学部卒業後、初期研修を経て大阪医科大学産婦人科教室に入局。主に、腹腔鏡手術、不妊治療、周産期治療などに従事し、産婦人科専門医を取得。検診業務にも従事し、マンモグラフィー読影認定医を取得。女性がいつまでも健康で美しく輝いていられるよう、更なる高みを目指して、美容医療、アンチエイジング医療を行う。大手美容クリニックで活躍後、2017年大阪美容クリニックを開院。婦人科・美容皮膚科を通じて、女性をトータルにサポートできるよう診療を行っている。

医療法人大美会グループHP
Instagram @dr_minami

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Text_Yui Sato