Mote / 2023.08.15
同棲カップルが別れを選ぶ理由|同棲解消のときトラブルにならない別れ方と手続きの方法
同棲をすると好きな人と一緒にいられて幸せは増えますが、そのぶん我慢をしなければならないこと、嫌なことも出てくるかもしれません。その結果、別れを決断するカップルもいるでしょう。
同棲していれば心身の距離が近く、別れを告げるタイミングで悩みがちで、別れたあとの問題は少なくありません。
そこで今回は、同棲しているカップルが別れる原因と円満な別れ方を紹介します。
photo:@girlshino
同棲しているカップルが別れる原因とは?
同棲している相手と別れる原因としては、浮気や性格の不一致など一般的なカップルが別れる理由に加え、気持ちの変化やすれ違いなどがあります。
同棲前には見えなかった一面が見えてくるのはよくあることですが、具体的にはどのような原因があるのでしょうか。
毎日一緒にいてマンネリ化した
同棲して毎日顔を見る生活が続くと、マンネリ化するカップルもいます。会えない時間があるからこそ「会いたい」気持ちがあったのに、恋人の存在が当たり前に思えると、恋愛感情が薄れてしまうのです。
いつでも恋人の側にいたいと思って同棲をしたのに、ひとりのほうが気楽にいられると思い、別れにつながります。
嫌なところが目立ってきた
一緒に暮らすとよくも悪くもお互いに知らなかった部分が見えてきます。気になる癖は目立ちやすく、一度嫌になると頭から離れません。
特に自炊を恋人任せでダラダラしている、掃除が雑といった日々目の当たりにするマイナスな要素が目立てばうんざりしてしまいそうです。
価値観に大きなズレがあった
同棲で見える価値観には、以下のようなものがあります。
価値観のズレを「それほど気にならないだろう」と思っていても、一緒に暮らせば自分との差をさらに感じるでしょう。
育った環境が異なれば、価値観にズレがあることは当たり前。折り合いをつけられないカップルは別れてしまいます。
また結婚に対する意識の差も、同棲解消のきっかけのひとつです。性格に問題はなくても、結婚の意志やタイミング、子どもに対する意識に差があり別れを決断するカップルもいます。
同棲するカップルが別れたときにありがちなトラブル
家に帰ってくる回数が減った、喧嘩が増えたというカップルは、別れる前後にトラブルが起きがちです。
もし別れを切り出そうとしているのなら同棲解消のトラブルを事前に把握して、できるだけすっきりと別れるよう準備しましょう。
共有物の引き取り
同棲する際に買った家具や家電を、どちらが引き取るかでもめるカップルもいます。お金を出し合ったものは折半したいところですが、取り合ったり押しつけ合ったりすることもありそうです。
トラブルを回避するには、出て行く側が家具や家電を置いていくつもりでいましょう。「お金を出したのに!」と思うかもしれませんが、喧嘩をしないためには手放すことも検討してみてください。
同棲していた部屋をふたりとも出て行くなら、金額を考えながらできるだけ平等に分けてあとでもめないようにしましょう。
金銭トラブル
金銭に関する問題はシビアであり、同棲カップルであればさまざまなお金が発生する可能性があります。
金銭トラブルの回避方法は、共有物に関するお金は折半をすることです。お互いの敷金や礼金、退去時のクリーニング費用は、折半が望ましいでしょう。
貯金はそれぞれが貯めたお金を戻すなどして、後々不満がでないようにすると安心です。
すぐに家が見つからない
勢いで別れを切り出したものの、実家に帰れない、次に住む家がなかなか見つからないなど、思いがけないトラブルも考えられます。そのため、出て行くまでの期間、別れたのに同棲した状態で気まずさを感じる期間もありそうです。
家が見つからないトラブルを回避するには、別れる前に次に住む場所を決めておきましょう。ただし、アパートの契約後はキャンセルが難しいため、「別れることをやめた」とならないようにしてください。
同棲中に別れを切り出すベストなタイミングは?
photo:@tomatomaro_
ふたりの状況次第であるため、ベストなタイミングはそれぞれですが、ある程度準備をしたうえで別れを告げたほうがよいでしょう。
毎日一緒にいるからこそ、いつ別れを切り出すか難しいもの。悩んだときは、ふたつのパターンを参考にしてみてください。
引っ越しの目途が立ってから
「同棲するカップルが別れたときにありがちなトラブル」で紹介したように、同棲解消後に住む場所に困るケースがあります。このトラブルを防ぐためには、引っ越しの目途が立ったあとに別れを切り出しましょう。
すぐに新しい家に引っ越せなくても、同棲している家に住む期間を極力短くできます。いつまでも元恋人と暮らすのは、お互いにモヤモヤするはず。ひとりになれる場所を確保しておくだけでも、ストレスが軽減できます。
付き合い続けられないと思ったそのとき
何らかの理由で「一緒に暮らすことに耐えられない」とつらい思いをしているのなら、心に大きな傷が残る前に同棲を解消しましょう。
できれば円満に別れたいものですが、我慢できないほどつらいのなら、早く彼氏のもとを離れたほうがいいパターンもあります。
実家に帰る、次に住む場所が見つかるまで知人にお世話になるなどして、できるだけ早いタイミングで別れたほうがよさそうです。
同棲中に別れるか悩むときはどうすればいい?
このまま同棲を続けてもいいのか、嫌いではないけど将来がイメージできないという理由から、別れるか悩む人もいます。
今の状況を打破したい、同棲に不安があるときは、ふたつのことを考えてみましょう。
10年後も一緒にいられるか想像してみる
10年経てば結婚をしており、子どもがいる未来も考えられます。仕事では昇進をしていたり、マイホームの購入を検討しているかもしれません。
そのような状況で、彼氏と同じ家に暮らせるか、明るい未来を想像してみてください。
今はマンネリ化気味でも、あなたを愛している、いつでも味方でいてくれる彼氏なら素敵な家庭を築ける可能性はあります。
反対にいつまでも直らない嫌な一面で悩んでいたり、解消できそうにない価値観のズレを感じていたりするのなら、新しい道に進むことを検討してもいいかもしれません。
注意をして直ればOKとする
同棲をしていればお互いに嫌な部分は見えてくるため、ちょっとのことで別れを検討するとキリがありません。そのため、嫌な部分を注意すれば直るかを判断基準にしてみましょう。
ふたりで楽しく過ごせるよう同棲をしているなら、彼氏もあなたの指摘を受け入れてくれるはず。
感情的に注意をするのではなく、「◯◯だから直してほしい」と理由を添えて、感情的にならないよう伝えてみてください。
同棲を解消して円満に別れる方法
同棲しているカップルが円満に別れるには、執着しすぎないことが大切です。
同棲をしている期間が長いほど、共有するものは多く思い出もたくさんあります。できるだけこじれないよう、円満に別れるにはどうすればよいのでしょうか。
お金の問題は早めに解決しておく
特にこの3つは、別れて同棲を解消する前までにきっちりとしておきましょう。
お金の貸し借りや貯金は思い出しやすいですが、水道・光熱費や家賃の引き落としをする口座の名義変更まで頭が回らないかもしれません。
口座名義をそのままにしていると、別れてしばらく経ったあとトラブルに発展する可能性もありそうです。
相手を責めすぎない
別れることが決まり家を出て行くことになっても、彼氏を責めすぎないようにしましょう。円満に解決したいのであれば、嫌だったことはすべて水に流して忘れるくらいの気持ちが大切です。
特に同棲していた場合、別れてからもしばらくは連絡をとらなければならないことも出てきます。
別れたあと仲よくする必要はありませんが、わだかまりがないよう必要に応じて連絡ができる程度の関係でいるほうがよいでしょう。
同棲中の彼に別れを切り出されたときの対処法
photo:@kananana.t
同棲している彼から別れを切り出されたけれど、できれば別れたくない。そんなときは以下の3つを提案してみるのもよいでしょう。別れたい理由にもよりますが、お互い冷静になって別れずに済む可能性があります。
一度離れて暮らす
2週間だけ、1カ月だけなどの期間を決めてどちらかが家を出てみてはいかがでしょうか。実家やきょうだいの家に泊まる、短期間なら友達の家やビジネスホテルでもよいかもしれません。
同棲で一緒にいる時間が長くなりすぎたことが原因なら、少しのあいだ離れるだけでも冷静になれる可能性があります。
少し離れてみて、それでもやり直せそうにないとわかったら、別れに向けて動き出せばよいのです。
別れずに同棲だけ解消する
忙しくて生活がすれ違ってしまったことなどが原因なら、同棲だけを解消するという手段もありです。お互いに愛情が残っているのに、同棲生活がうまくいかなくなったからといって、恋人関係まで解消する必要はありません。
同棲に比べれば会う機会は減りますが、たまにしか会えないことが反対に効果的で、ラブラブに戻れることもありそうです。
期間を決めてやり直せそうか判断する
1カ月、2カ月などの期間を設定して、期限までに生活習慣を直せていなかった場合には別れる、と決めるのです。
別れの判断を急がずに、期限を決めることで自分の気持ちともじっくり向き合えます。
別れが決まってからの手順
話し合いの末に別れることが決まったら、しなければならない手続きはたくさん。以下の手順で進めていきましょう。
①同居を続けるか、引っ越すかを決める
まずはふたりの今後の住まいをどうするか決めなければなりません。
ほとんどの場合は、この2つのパターンのどれかになるでしょう。ふたりの関係が険悪でないのなら、同居人として同じ家に住み続けるパターンもあります。
ちょうど部屋の更新タイミングが重なったケースなどでは、ふたり同時に引っ越すこともあるかもしれません。今住んでいる部屋には誰が住むのか、それとも引き払うのかをいちばんに決めましょう。
②退去手続きや新居探しをする
話し合って今の部屋を引き払うことが決まっても、賃貸の物件はすぐに退去できるわけではありません。
まず管理会社や大家さんに退去予告をする必要があります。物件によっては1カ月以上前に予告しなければならないこともあるので、退去予告の期限は契約書で確認しましょう。
もしも部屋の名義人でないほうが住み続けることになったとしたら、契約名義の変更も必要です。新居を探しつつ、退去の手続きも進めていきましょう。
新居は、契約後すぐに住める物件と、まだ前の借主が住んでいる場合など入居までに時間がかかる物件があります。
退去の日に合わせて借りられる部屋を探して、「数日間住む場所がない!」とならないように注意が必要。
③お金の清算や共有物をどうするか決める
退去にかかる費用、引っ越しの費用などをどちらが負担するのか、同棲を始めるときに買った共有物をどのように分けるかなどの話し合いをしておきましょう。
かかる費用を計算したり、お互いが納得できるまで話し合ったりするためには時間がかかる場合があります。
特にお金のことは大きなトラブルのもと。あとでもめないよう、うやむやのまま別れてしまうことがないようにしっかり話し合いは終わらせておくとよいです。
④引っ越しまでのお金や住まいをどうするか決める
引っ越し費用が貯まっていない、新居が決まらない、新居に移るまでに時間が必要などの場合、引っ越しまでの期間、住まいはどうするのかを考えておく必要があります。
しばらくはこのまま同居するのか、一度別の住居に移るのかなどです。同居を継続する場合は生活費をどうするのかあらためて確認しておかなければなりません。
⑤引っ越し手続きをする
新居が決まったら、各種引っ越し手続きを進めましょう。
などが引っ越しにともなって必要となります。水道などは手続き・開通しておかないと、新居で使えません。
また、郵便局に転居届を出すのも忘れずに。郵便物の転送手続きをしておかないと、引っ越したあとも前の住所に届いてしまいます。
同棲を解消するなら円満を意識して別れよう
結婚を前提に付き合っていて同棲をしていたとしても、将来が見えない、乗り越えられないほどつらいのなら、別れが悪い選択肢とはいえません。
わだかまりを残さないためには、物やお金の分け方、同棲を解消するにあたって発生する手続きをきちんとしておきましょう。
面倒ではありますが、後々トラブルにならないよう細かな点にも配慮すると安心です。
Text_Akane