Interview / 2020.01.03
水野しず×メドウズ舞良「カフェ・ド・人間性」Vol.1~顔面最強モデルの苦悩~
水野しずが「bis」に登場するモデルさんの“人間性”に焦点を当てて対談する「カフェ・ド・人間性」。今回は、顔面最強(?!)のメドウズ舞良さんにお話を聞いてみました。
カフェ・ド・人間性
水野しず(以下、しず):芸能界に入ったきっかけがインスタ(Instagram)でスカウトされたということですが、最初は怖くなかったですか?
メドウズ舞良(以下、メドウズ):怖かったです。詐欺だと思って、ずっと無視してたんですよ(笑)。
しず:そりゃ怖いよね。
メドウズ:その後「(当時住んでいた)旭川まで会いに行きます」って言われたから、どうしよう……と思って。で、お母さんに相談して、お母さんが電話でスカウトの人と話したあと、本当に旭川まで来てくれたんです。そこでようやく、「詐欺じゃなかったんだ」って安心しました。ここまで言ってもらえることなんてなかなかないし、こんなチャンスは滅多にないなと思い、やってみようかなって。
しず:もともと芸能界に興味があったんですか?
メドウズ:なくはなかった、くらいです。
しず:その頃好きだった芸能人は?
メドウズ:モデルだとemmaさん、女優だと広瀬すずさん。
しず:なるほど。ちなみに広瀬すずさんはどんなところが好きですか?
メドウズ:顔面です!
しず:顔面(笑)!そういえば、メドウズさんは去年『VoCE』の専属モデルを選ぶ「顔面最強女子決定戦」オーディションでグランプリになったんですよね。「顔面最強」という肩書をもらって、どんな気持ちになりましたか?「私、顔が強いんだな」って?
メドウズ:それはないですけど(笑)、まぁなんというか、いろんな意味で使いやすい顔なのかなって思います。個性的な顔だと映えない方向性のメイクもあるけど、私の顔はどんなメイクをしてもある程度映えるみたいだから、ビューティ系の雑誌的には使いやすい顔なんだなって。
しず:あまり高校生は、自分の顔の汎用性とか考えないと思うんですけど(笑)。
メドウズ:マネージャーにいろんなことを叩き込まれたので(笑)。こういう業界ではどんな人が求められるのか、とか。
しず:最初に「顔面最強」って言われたときは戸惑ったりしなかったですか?自分の顔が商品になってるみたいで。
メドウズ:その前にもモデルのオーディションを受けていて、「顔はいいけど身長が……」って言われたこともあったので、もう私は顔で勝負するしかないんだと思ってました。それもあって、自分からこの「顔面最強女子決定戦」オーディションを受けることを決めたから、戸惑いはなかったです。
しず:顔で勝負するしかない。顔がいいとされる人にはそんな思い詰め方があるんですね。モデル志望だったんですか?
メドウズ:もともとは女優さんになりたかったんですけど、マネージャーから「まずはモデルからだ!」って言われて。もちろん、モデルのお仕事も好きですよ。
しず:モデルの仕事も多分に演劇的な要素を含むので、そういうマインドでいれば勉強になりますよね。
メドウズ:ただ、前はカメラを向けられるのが嫌いだったんですよ。自分に自信がなくて。
しず:「顔面が最強なのに?!」
メドウズ:そういうので少しずつ自信がついてきました。でも、この仕事を始めるまでは、集合写真を撮るときもピースで顔を隠したりするくらいで。だから、最初は恥ずかしかったです。可愛いポーズをとったりすることがなかなかできなくて。最初はもう、仏像みたいでした。
Artwork&Interview_Shizu Mizuno