Interview / 2026.02.16
AKB48、21年目の新章へ。19期生・伊藤百花が初センターを務める『名残り桜』は、15年ぶりの“桜”ソング
怒涛の20周年イヤーを全力で駆け抜けたAKB48。日本武道館コンサート最終日に倉野尾成美グループ総監督が「第二期黄金時代を築いていく」と力強く宣言し、21年目からのネクストステージへの想いを新たに。そんなAKB48のこれからの歴史を作り上げていく第一歩目となる67枚目シングル『名残り桜』のセンターを託されたのは、19期生の伊藤百花。昨年12月、研究生から昇格し、名実ともに中心メンバーとして新時代シングルのセンターポジションに立つ。15年ぶりとなる“桜”をタイトルに冠したシングルで、いともも(伊藤)率いる16名の選抜メンバーがどんな花を咲かせるのか、大きな期待が寄せられている。
今回は、伊藤百花、初選抜の川村結衣(19期生)そしてセンター経験者として彼女たちを支える佐藤綺星(17期生)、八木愛月(18期生)の4名にお話を聞きました。

左から川村結衣、伊藤百花、佐藤綺星、八木愛月
21年目の幕開け、センターと初選抜の決意
――AKB48の21年目、最初のセンターになった感想を伊藤さんから聞かせてください。
伊藤:20周年は記念すべき年として、OGの先輩方を始めたくさんの方が協力してくださって、すごいお祭りの一年だったんですけど、ずっと「来年(21年目)が勝負だ」と感じていました。その年の最初のシングルのセンターに選んでいただいたのはうれしいんですが、自分で大丈夫なのかなという不安もあって。でも、自分が不安がっていても仕方ないので、まずは自分が先陣を切って、見ていて元気になるような「今のAKB48らしさ」を届けていきたいと思います。

――センター経験者の佐藤さん、八木さんから見て、伊藤さんはどう映っていますか?
佐藤:ももちゃんは頑張り屋で完璧なので心配はないんですけど、ちょっと焦ってテンパりやすいところもあって。でもそこが可愛くて、みんなが支えてあげようという気持ちにさせてくれるんです。MV撮影の時も周りを頼りながらやっていたと思いますが、もっともっと頼ってほしいですね。

八木:私も研究生でセンターになったので、不安な気持ちはすごくよく分かります。ももちゃんの背中からもそれが伝わってきますが、とにかく笑顔が可愛くてちょっと変な子(笑)なので、それは出しつつ春曲らしく楽しんでほしいです。ももちゃんは、笑顔でいてくれたら、それだけでもう花なので。

――今回が初選抜となった川村さんはいかがですか?
川村:すべてが初めてだったので不安と緊張いっぱいで現場に行きましたが、先輩方やスタッフさん、空間全体が温かく迎えてくれて、楽しいという気持ちが大きかったです。独り言で「緊張する」と呟いていたら、近くにいた先輩方が「大丈夫だよ、一緒に楽しもうね」と言ってくださってリラックスできました。

20周年イヤーで先輩たちから受け取った「バトン」
――20周年イヤーではOGの先輩方との活動も多かったですが、得たものはありますか?
八木:私は「遊び心」というか、自分たちもステージで楽しいと思える気持ちを忘れちゃいけないなと学びました。かっちり決まった歌番組でも自分たちらしさをプラスアルファできたらいいなって思いますし、自分たちだけのステージでもそういう自分たちも楽しんでるAKB48を見せたいです。
佐藤:先輩方がいらっしゃった大人数だった時代と比べると、今はメンバー一人ひとりが目立てる機会も多くて恵まれているなと感じます。先輩方はたくさんいらっしゃったからこそ、自分を出していこうとする積極さが桁違いにすごいなって思いました。大島優子さんが「もっと個性を出した方がいい」と言ってくださって、私たちの課題だなって思っています。今の勢いを落とさないように自分たちの強みを開拓していきたいです。
伊藤:高橋みなみさんがリハーサルから常に全力で、あおりの言葉ひとつとっても毎回違って周りを盛り上げてくださる姿を見て、私たちの十歩も百歩も先を行っているなと感じました。リハーサルから全部をかけてやっていくことが一つひとつ経験に繋がるんだと実感しました。自分はまだまだおとなしいなっていうのを痛感したので、何事も自分のできる全力を出すようにしています。
川村:私は日本レコード大賞でOGの方々とたくさんお話しさせていただく機会があり、AKB48の20周年の歴史の長さや重さをすごく感じました。21年目に繋げられるよう、自分にしかできないことを探していきたいです。
神曲の予感? 15年ぶりの桜ソング『名残り桜』の魅力
――新曲『名残り桜』を初めて聴いた時の印象や、聴きどころを教えてください。
伊藤:私はAKB48の中で、切ない歌詞だけどそれを明るく歌っているという曲が本当に大好きなんです。『名残り桜』も歌詞がすごく切なさも感じるんですが、曲調はすごく明るくて、前を向いていこうみたいな背中を押される感じもあるので、すごくお気に入りです。振り付けに桜の花びらをイメージした可愛い動きがあるので注目してほしいです。

佐藤:題名に「桜」と入っているのを見た瞬間、神曲が来たなと思いました。アップテンポで疾走感があって、今のAKB48メンバーに合う王道AKBソングです。AKB48の歴史も感じられる曲が21年目の1発目に来て、“勝ち”を確信しました。

八木:全体として曲調は本当に明るいんですけど、「青春はあっという間に散る」というフレーズがあったり、歌詞はすごく切ないんです。私たちの表情も、笑顔の中にもどこか切なさのある表情を意識しました。やっぱり今この瞬間を大切にしなきゃなって思いましたし、この曲でAKB48がまた一歩前に進めるシングルになればいいなと思います 。

川村:初めて聴いた時に、曲調は“出会いの春”みたいな感じだなと思ったのですが、歌詞をひと言ひと言見ていくと、3月頃の“別れの春”みたいな感じで、卒業シーズンだったり、桜を見たときに、自然とこの曲が頭の中に流れてくるような楽曲になったらいいなと思います。

20周年イヤーを経て、21年目、私たちが咲かせる新しいAKB48
――20周年がどんな1年だったかと、このシングルと共に踏み出す21年目への意気込みをお願いします。
佐藤:去年の20周年イヤーは本当に一瞬すぎるくらい一瞬でした。一昨年の12月に新劇場がオープンして、「20周年イヤー頑張るぞ!」といい雰囲気で新年を迎え、春コンサートや全国ツアーがあって、『Oh my pumpkin!』で先輩方と過ごす時間があったり、年末も本当に忙しく過ごして、スタッフさんが「この忙しさがAKB48だよね」って言ってくださって、忙しさがすごく楽しかったので、21年目も忙しくして、AKB48らしく全力で頑張りたいなと思います。
八木:私はNHK紅白歌合戦に出場できたことが、もう考えられないぐらい幸せでした。すごく緊張するかなって思っていたら、楽しすぎて一瞬でした。そして、自分にとってもAKB48にとっても「欲」が増えた一年だなと思っています。紅白やレコード大賞など、いろいろなステージに立たせていただいて、来年も立ちたいって強く感じましたし、立てるように繋げていかなきゃと思っています。今年も力を入れて頑張ろうという気持ちでいっぱいです。
川村:いちばんはレコード大賞です。私自身ほぼ初めての歌番組で、レコ大という大きなステージで本当に貴重な経験をさせていただきましたし、OGの方々とたくさんお話させていただく機会があったので、アドバイスだったり、いろんな言葉をたくさんいただいて本当にうれしかったですし、AKB48の20年の歴史をすごく感じた1年でした。今自分がAKB48として活動できていることへの感謝とうれしさがすごく強くなって、これからの1年を無駄にせずに、その先の22年目につなげられるように、自分にしかできないことを探していきたいと思います。
伊藤:私は武道館が強く思い出に残っています。今までかつてのAKB48と今のAKB48で比較されてしまうことが多くて。でも私たちはAKB48をいちファンとして見ていたので、比較されても自分がどう頑張っていけばいいのかわからなかったのですが、先輩方と一緒にリハーサルをさせていただいたり、本番に挑ませていただいたりしたことで、どう頑張ればいいのか、自分の理想とするところが少し輪郭がはっきりしてきた期間になりました。今回、私がセンターを務めさせていただく『名残り桜』は、曲を聴いた時に満開の桜が降り注いでいる感じを想像できるような歌だと思います。いろいろな方に共感していただける歌詞だと思うので、ぜひたくさんの方に聴いていただいて、日本中に今のAKB48を知っていただけるきっかけになるシングルにしたいです。

それぞれの「桜の思い出」と「この春欲しいファッションアイテム」
――最後に、「桜の思い出」と「この春欲しいファッションアイテム」を教えてください。
佐藤:桜の思い出は、昨年『カラコンウインク』という曲で歌番組に出たとき、桜の下でパフォーマンスさせていただいたことがすごく思い出に残ってます。春欲しいファッションアイテムは、自分で作りたいんです。まだ始めてないんですが、編み物を始めたくて。春までしか使えないと思うんですけど、パブーシュカを作りたいなと思います。
八木:桜のエピソードは、いろいろな撮影で桜の花びらを使わせていただくのですが、私はよく口が開いてて食べちゃうことが多くて(笑)。『名残り桜』のMVでも食べちゃいました。この春欲しいファッションアイテムは、とにかくピンクです。私がいちばん好きな色がピンクなんですが、白黒ばかり着ちゃってなかなか挑戦できないので、今年の春は大好きなピンクを買って、ピンク一色になりたいと思っています。
川村:私は北海道出身なので、桜が咲くのが遅くて。学生時代に新しいクラス写真を撮るときに、いつも咲いてない桜の木の下で撮っていて、ニュースで他の県で桜が咲いてるのをいいなって見ていた思い出です。この春ほしい欲しいアイテムは、チュールのワンピースです。春しか着れない素材なので、今年の春は欲しいなって思います。色はピンクがいいですね。
伊藤:桜の思い出は、桜餅の上に乗っている塩漬けの桜の花びらみたいなのが、小さいとき食べれなくて嫌いだったんですけど、最近食べられるようになったことです。しょっぱさを感じつつ、あんこを楽しむという大人の味覚になったなって感じます。この春欲しいファッションアイテムは、透け感のあるレースの靴下です。おしゃれに履いて、ちょっと差を見せつけようと思います(笑)。
伊藤百花
19期生/2003年12月6日生まれ/埼玉県出身/ニックネーム いともも
2024年に19期研究生としてAKB48に加入。2025年4月リリース65thシングル『まさかのConfession』で初選抜。武道館コンサートで研究生から正規メンバーに昇格。新時代のAKB48を牽引するメンバーのひとりとしての期待が高まる中、21年目初リリースシングルで新センターに抜擢。昨年12月には、1st PHOTOBOOK『百花ずかん。』(光文社刊)を発売
佐藤綺星
17期生/2004年6月24日生まれ/千葉県出身/ニックネーム あいり
2022年に17期生としてAKB48に加入。64thシングル『恋 詰んじゃった』でセンターを務めるなど、次世代のリーダーとしてグループを牽引する。
八木愛月
18期生/2005年3月22日生まれ/東京都出身/ニックネーム あづ
2023年に18期生としてAKB48に加入。65thシングル『まさかのConfession』でグループ史上初となる研究生でのセンターに抜擢されるなど、その高いパフォーマンス力と将来性が注目されており、次世代エースとして期待を集める。
川村結衣
19期生/2006年6月18日生まれ/北海道出身/ニックネーム かわゆい
2024年に19期研究生としてAKB48に加入。武道館コンサートで研究生から正規メンバーに昇格。67thシングル『名残り桜』で念願の初選抜入りを果たした。
『名残り桜』初回限定盤A

「AKB48春コンサート2026」開催! 日程:4月3日(金)-5日(日) 3日間4公演 会場:国立代々木競技場第一体育館 チケット情報などはこちらから https://www.akb48.co.jp/lp/next-seishun/
撮影・木村哲夫(ジャケット以外)