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Interview

Interview / 2025.12.31

乃木坂46筒井あやめの心に残っている言葉「あなたは素敵だからね」

乃木坂46筒井あやめさんがbisで活動してきた日々を振り返る。初出演の思い出、撮影での経験、成長を感じた瞬間、そして読者への感謝。ラスト号だからこそ話せる“私にとってのbis”を、まっすぐな言葉で綴る。

筒井あやめが思う永遠とは?

トップス(チョーカーとセット)¥7,920/ダズリン スカート¥341,000/モモコ チヂマツ(サヴァン ショールーム) ハット¥18,480/ル(ユー バイ スピ
ック&スパン ルミネ池袋店)

今号のテーマは「Evermore」です。“永遠”という言葉にどんなイメージがありますか?

うーん、“永遠”ってなんだろう……。なくはないと思うんですけど、あまりピンとこない言葉かもしれません。昔から「ずっと変わらずに好きなもの」みたいなのがなくて、気になるものがあれば、すぐ心移りしちゃうタイプです。ファッション、メイクはそのときのトレンドで変わりますし、音楽はSNSで流行っている曲を聴くことが多め。食べ物も好きなものはいくつかあるんですけど、“期間限定”みたいな今しか味わえないものに惹かれるので、「絶対にこれ」と決まったものはなくて。だから、“永遠”ってどこか自分から少し離れたところにある言葉のように感じちゃうんですよね。

「永遠にこの時間がずっと続けばいいな」と思う瞬間はありますか?

それはあります。友達とご飯を食べているときとか。気づいたら何時間も話し続けていた、なんてことがよくあります。

時間が経っても色褪せず、今も心に残っている言葉はありますか?

今年お世話になったドラマ『量産型ルカ-プラモ部員の青き逆襲-』の監督さんが、私の誕生日に手紙をくださったんです。最後に「あなたは素敵だからね」と書かれていて、それを読んだときは心にじーんときました。私と真正面から向き合ってくださった監督さんで、きっといろんな私を見たうえでそう言ってくださったのかなと。その言葉が自信にもなりました。

「これまでにあった忘れられない出会い」でも、同じドラマのチームのみなさんを挙げていましたよね。

そうなんです。あの現場にいられたことが本当に幸せでした。これまでグループ外でのお仕事、特にお芝居の現場では緊張と不安でいっぱいで、気づいたら撮影が終わっていた、なんてことも多かったんです。でも、今回は心から楽しむことができて。監督さんやスタッフのみなさんとたくさんコミュニケーションを取れたことが大きかったんだと思います。10代のころはそういう大人の方達と話すのがなかなか難しかったんですけど、今では自分でも驚くくらい、自然に話せるようになっていて。カメラが止まっているときのなにげない会話も、いい作品を作るうえで大事なんだなと気づきました。最後の日に「これからも演技を続けてね」と声をかけてもらえたのもうれしかったですし、またみなさんとご一緒できるように、これからもがんばりたいです。

将来どんな自分、どんな女性でいたいですか?

自分が興味を持ったことに、ちゃんと挑戦できる人でいたいです。いろんな場所に行くのが好きなので、それはこれからも続けたいですし、趣味も少しずつ増やしていけたらいいなと思います。あとは、周りに流されず、いつどんなときでも自分をちゃんと持っていたいです。周りの意見も聞きつつ、最終的には自分の気持ちを大切にして、自分に正直でいられたらいいなと思います。

旅行好きのあやめさん。秋号で行きたいと言っていたトルコにも、ついに行かれたそうですね。

行ってきました! ずっとやりたかったカッパドキアでの気球体験。実際に乗ってみると、空がすぐそこにあるような感覚で、見える景色も全部きれいで感動しました。現地では日本人好きの方が多いのか、いろんな人に話しかけていただいて。気づいたら道端のベンチでおじさんと紅茶を飲みながらお話ししていたり。その話をゆうちゃん(与田祐希)にしたら、「本当に気をつけなよ!」って言われました(笑)。食べ物では壺ケバブが美味しくて、本当に大満足の旅でした。ただ、行きの飛行機だけはモニターの音が出ないハプニングがあって、結局13時間ほとんど寝て過ごしたんですけど、意外とあっという間でした。

bis読者のみんなへ

2025年に印象的だったことは? また、来年はどんな年にしたいですか?

今年は写真集を出せたことが印象的でした。グループにいるうちに出したいと思っていたので、夢が叶って本当にうれしかったです。来年は、今まで以上にグループのことを考える一年にしたいと思っています。先輩や同期の卒業発表が続くなかで、より一日一日を大切に、いろいろな思い出を作っていけたらいいなと思いますし、後輩の子達とももっと話す機会を作りたいと思っていて。今までは数人としかご飯に行けてなかったんですけど、そういう時間を増やしていきたいなと思っています。

今までにどなたとご飯に行ったんですか?

最近だと、6期生の鈴木佑捺ちゃんと行きました。お仕事で一緒になる機会があって、そのときに私から「明日よかったらご飯行かない?」と声をかけました。当日はずっとお仕事の話をしていて、いろいろと相談を受けて、一緒に考えたりしました。やっぱり、一緒に活動するだけではわからないこともありますし、ゆっくり話せる時間があると、「実はこう思っていたんだ」とか知れていいなと思います。

bis撮影現場での“裏思い出”があれば、こっそり教えてください。

bisはケータリングがいつもおしゃれで、毎回楽しみにしていました。おにぎりやお惣菜も美味しいですし、フルーツサンドがあると、内心テンションが上がっていて(笑)。いちばんに取りにいっていました。

最後にbisとbis読者のみなさんへ、メッセージをお願いします!

定期刊行が終わる話を聞いたときはびっくりしました。寂しい気持ちでいっぱいなんですけど、またいつかbisの撮影に参加できる日がきたらいいなと、心から願っています。ファンの方から「bisに載っているあやめちゃんが好き」「bisの世界観にいるあやめちゃんが好き」と言っていただくことも多くて、みなさん毎回楽しみに見てくださっていたんだなと、そのたびにうれしくなっていました。この先もbisが大好きです。

Photography_Ittetsu Matsuoka Styling_Aya Ishida Hair & Makeup_Rei Fukuoka(W) Model_Ayame Tsutsui(Nogizaka46) Interview_Yuri Tokoro Text & Edit_Miki Kuwamori