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Interview

Interview / 2025.10.17

宮舘涼太(Snow Man)、水上恒司が幸せを感じるとき「忙しいと幸せを感じます」

映画『火喰鳥を、喰う』で初共演を果たした、宮舘涼太さん(Snow Man)と水上恒司さんにインタビュー。ハマっているカルチャーの話から、幸せを感じる瞬間、そしてこの秋に挑戦したいことまで。ふたりの素顔に迫りました。

「読書」と「ヴィンテージ」にハマり中

今ハマっているカルチャーを教えてください

水上 読書です。もともと、戦争や国際情勢に興味があったんですが「地政学」の本を読んで、自分達は自由意思でその国々に住んでいると思いきや、意外と土地によって影響されていることが多いことを知りました。『あの大国の本当の思惑を見抜く地政学』という本なんですが、すごく面白いですよ! おすすめします。ほかには『相対性理論を楽しむ本』っていうのも僕みたいな文系の人間でも数学嫌いな人でも楽しく読める本だと思います。

宮舘 読書好きは昔から?

水上 この職業についてからですね。学生時代は父親から「読書しろ」「本を読め」って言われていましたけど「嫌だ」って言って読まなかったんです。今は楽しくて読みまくってます。

宮舘 僕はヴィンテージかな。Tシャツやジーンズが多いですね。今というか、昔からハマっています。幼いころからニルヴァーナなどの音楽とともに生きてたな、って感じです。僕にとってヴィンテージといえば、ロックTシャツや映画Tシャツを集めることでした。それぞれの作品やアーティストに触れるきっかけにもなるし、ついつい目にしたら買ってしまう感じですね。

水上 今日の衣装もヴィンテージぽかったですね。

宮舘 そうそう、ああいうカジュアルな感じも好きかな。

そんなおふたりが幸せを感じるときはどんなときでしょうか?

水上 うーん、何でしょうね……。今は幸福度的に言ったらそんなに高い時期ではないかもしれません。別に不幸せだとも思わないんですが、そういう時期があってこそ、幸せを感じられるものだと思うんですよね。今は耐え忍ぶしかないけれど、意味のある時間だと思うのでやり過ごしています。ただ、最近ふと「あ、幸せだな」と思えたのは、映画の試写のときですかね。撮影部、照明部、録音部、美術部といろいろな部署がある中で、俳優部って何か多少の壁があったりするんですが、そんな壁みたいなものがあったとしても試写の時間だけはスタッフさん達と同じ思いでいられるような、いろいろなものを共有したり共感できたりできる時間なんです。それが僕の幸せな瞬間ですね。

宮舘 それ、ずっと言っているよね。毎回それを目標としているんだもんね。僕は忙しいと幸せを感じます。下積み期間が長かったぶん、毎日朝から晩まで働いて家に帰った瞬間、「ああ、今日もやりきったな!」「楽しかった」って思えて、幸せなんですよね。今日みたいな取材日は特に感じますよ(笑)。

食欲の秋、芸術の秋などいろいろありますが、秋にやりたいことは何ですか?

水上 僕が小学5年生のときに起きた東日本大震災の被災地に行かなければいけない、とずっと思っているんです。それは仕事でなくプライベートで。秋に行けるのか来年になってしまうのかはわかりませんが、必ず行きたいと思っています。当時、学校から帰ったら家族全員が家にいて「東北が大変なことになっている、どうしたらいいんだ」って話していて映像を見たらとんでもないことになっていました。その地を自分の目で見て感じたいと思っています。

宮舘 早く行けるといいですね。僕はベタですみませんが、七輪でサンマを焼くことです。七輪があって炭があってサンマがないとできないこと。3種類揃わないといけない、という贅沢感! うちわもないとダメかな(笑)。秋の贅沢の極みだと思います。

水上 まさにエレガント(笑)!

宮舘涼太(Snow Man)

2020年、Snow Manとして『D.D./Imitation Rain』でCDデビュー。5年間で人気を徐々に獲得し、今年スタジアムライブを大成功に収めた。個人としても“舘様”の愛称で親しまれ、気品ある佇まいや独特の存在感で唯一無二の個性を発揮。TBS系料理バラエティ番組『黄金のワンスプーン!』での姿も話題となり、「エレガント☆」というフレーズは、彼のキャラクターを語るうえで欠かせないキーワードのひとつとなっている。

水上恒司

2018年、ドラマ『中学聖日記』(TBS系)で俳優デビュー、瞬く間に注目の存在になる。映画『死刑にいたる病』、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』、ドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系)など、さまざまな役柄を演じ、’24年、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。今や日本の映画界に欠かせない俳優のひとり。

Information

映画『火喰鳥を、喰う』

横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作の実写化。久喜雄司(水上恒司)の元へかつて戦死したはずの祖父の兄・貞市が書いたという謎の日記が届き、その日から不思議な現象が雄司と妻・夕里子(山下美月)に降りかかってくる。そこへ超常現象専門家の北斗総一郎(宮舘涼太)という謎の男が現れ、さらに難解な展開を迎える。

Photography_Sakai De Jun Styling_Takafumi Kawasak(i Koshi Mizukami),Chihiro Tan, Katsuhiro Yokota(YKP/Ryota Miyadate) Hair&Makeup_Kohey(HAKU/Koshi Mizukami), Tomoko Miyagawa(Ryota Miyadate) Interview_Izumi Takeshima Text & Edit_Miki Kuwamori Cooperation_PROPS NOW