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Interview

Interview / 2025.07.30

【AKB48 19期研究生・伊藤百花】“大島優子さん”が理想のアイドル像「女性として憧れます」

ゲストの人間性に迫るコーナー、カフェ・ド・人間性。聞き手・水野しずがAKB48の19期研究生・伊藤百花さんにインタビュー。

水野しずが伊藤百花に聞く!

ゲスト:伊藤百花

’24年3月にAKB48の19期研究生として加入。’25年2月に『bis』年間レギュラーモデルに決定。趣味は落語と読書。

聞き手:水野しず

聞き手、イラストレーター。

水野しず(以下、しず):自分の中での理想のアイドル像ってありますか?

伊藤百花(以下、百花):AKB48では大島優子さんです。自分の芯をしっかり持っていて、パフォーマンスでは可愛いところもカッコいいところもあって。女性として憧れます。

しず:大島さんは胆力があるというか、肝が据わっていますよね。百花さんにもそういう部分が?

百花:すごく負けず嫌いではあります。何をするにしても絶対に負けたくないし、自分ができることなら何でもやってやろうって。

しず:それはバレエをやっていたときから?

百花:そうですね。

しず:繊細なZ世代とは一味違う?

百花:はい!

しず:頼もしいですね。ファッション誌の撮影はどうですか?

百花:まだあまり経験はないんですけど、小さいころからずっとファッション誌を読んで育ってきたので、今ここにいるのが信じられないです。

しず:この前はランウェイを歩いていましたね。キッザニアが現実に。

百花:緊張しました。周りがほとんど見えなかったです。とりあえず右手と右足が揃って出ないように、そこだけすごく意識しました(笑)。でも憧れの舞台だったので、応援してくださっているファンのみなさんも喜んでくれてよかったです。またこの舞台に立てるようにがんばろうって思いました。

しず:こういう洋服を着てみたいとかはある?

百花:普段はガーリー系とかの可愛いお洋服を着ることが多いので、真反対の露出が多いカッコいい洋服にも挑戦したいです。オールブラックのコーデとか!

しず:確かにぜんぜんイメージがないから、見たいですね。アイドルはやってみてどうですか?

百花:女優をやっていたときからずっとやりたいなって思ってたことだったので、今すごく楽しいです。まだ1年しか経ってないですが、ツラいと思ったことはまだ一回もなくて。やっぱり歌って踊るのが大好きなんだなって思います。

しず:自分を追い詰めるのを楽しめるタイプ?

百花:はい、追い詰めたくて(笑)。小~中学生のときに駅伝をやっていて、自分の限界までがんばるのが好きです。普段の休みの日でも、予定を1時間刻みで入れて忙しくしたり。何もないほうが苦手なタイプですね。だから移動時間も楽しめます。

しず:移動中は何をしているんですか?

百花:疲れてたら寝ちゃうんですけど、本を読むのが好きで、ずっと読んでいます。

しず:どういうジャンルを?

百花:ドロドロなミステリーが好きです。

しず:最近、面白かった本は?

百花:今年の本屋大賞の『カフネ』です。昔は母に止められるくらいずっと本を読んでました。布団の中に隠れて読むくらい!

しず:自分でミステリーに出てくるような役を演じてみたいと思ったりはしないですか?

百花:あります。敵を欺く犯人役とか、裏の顔を持っている人とか。

しず:そういう役を演じるときは、やっぱり年表を作って役作りを?

百花:はい。毎回演じるときは想像だったとしても、その人の人間関係や、そこに至るまでの人生を考えて書くようにしていて。そのことによって言動がわかるようになるんです。あと、自分が思っているより大げさに演技するようにしています。

しず:百花さんは読書が好きだからか、話す言葉が分析的だったり、自分のことを考えたりするのが好きなのかなっていう感じがします。そのときとアイドルをやっているときで、脳の使い方も切り替えているのかなって。

百花:確かに、ステージに出るときはパフォーマンスのことを考えながらやっていたら、顔が“考えてる顔”になっちゃうので、自然に体が動くまで練習して、感覚で踊れるようにしてます。普段だったら文章を書くのが好きなので、ファンの方へ送るメールが長いねって言われます(笑)。

しず:友達は同じようなタイプの子が多いですか?

百花:話が合うなって思うのは、本や映画についてあれこれ語り合える人かなと思います。

しず:落語も好きなんですよね。

百花:古典落語の『真田小僧』が好きです。落語は父と一緒に観に行っているうちにハマりました。最初は難しくて理解できなかったけど、だんだん面白くなっていって。落語は、ガハハハって笑えるのがいいんですよ。

しず:今後、やってみたいお仕事はありますか?

百花:演技は悩むけど好きなので、またやりたいなって思います。

しず:アイドルを経験したことで、新しい自分が見えてくることもあるかもしれませんね。

百花:はい、見つけたいです。でもアイドルがいちばんやりたいことだったので、全うしたいなって。

しず:アイドルの人にやってみたい仕事を聞いて、「アイドル」って真正面から言ってもらえるとファンの方もうれしさひとしおですね。百花さんの胆力に期待します。

Artwork&Interview_Shizu Mizuno