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Interview

Interview / 2025.03.09

timelesz 佐藤勝利が“タイプロ”を語る。「『成長を近くで見る幸せ』この言葉がすべて」

timeleszの佐藤勝利をbis視点で描写する連載“bis homme”。第25回のテーマは「Playful」。日々真剣に向き合う、エンターテインメントでの“遊び心”を語る。基礎や責任といった生真面目さと抜けや面白さを引き出すプレイフルさを併せ持つ彼に注目。

「僕ら3人が成長し引き上げることがこのプロジェクトの根幹」

timeleszプロジェクトオーディションでも“楽しむ”という言葉がキーワードになっていますが、僕的には「成長を近くで見る幸せ」この言葉がすべてですね。人が変わっていく姿、少しずつでもできるようになっていくのを見ることが自分の喜びに感じないとプロデュースってできないんじゃないかな、と思っています。もちろんそうじゃない人もいると思いますが。僕は元来、人に何かを教える、というか伝えることが好きなんです。後輩全員ではないけれど、慕ってくれる人には、ライブを観に行ったときなど、求められれば自分の意見を話したりします。僕は自分自身が苦しんで乗り越えた経験があります。自分が何もできないところから今の段階まで来ることができたので、どうやったらできるようになるかがわかるんだと。ファンの方は、できなかったころの僕を見ているだろうし、できるようになった姿も見ていると思います。初めから何でもできる天才だったら、教えることも難しかったと思いますね。だから、僕の意見が人にも伝わるんじゃないかと思っています。(堂本)光一くんが応援してくれたのもうれしかったですね。オーディションが発表されたときからフォローをしていただき、すごい愛を貰いました。去年は舞台『Endless SHOCK』の公演で一緒にいる時間が長かったですが「本当に何でもするから」と言ってくれていて。オーディション会場に来てくれたときは光一くん自身のライブを作っている最中で、僕のチームだけ見てくれました。時間があったら他の2チームも見てもらいたかったですけどね。そこで「究極は抜くこと」と言う、この言葉は光一くんがずっと言っていた言葉なんですが、あの場所で言うとは思わなかったですね。「オーディションで言うことじゃないけど、失敗はしたほうがいい」と候補生達にアドバイスをしてくれました。抜くとか失敗とかって、僕らの事務所のよさなんですよね。「人間面白くないと意味ないじゃん」「失敗したっていい、面白みがあってこそだよね」というまさにプレイフルな感覚ですよね。そんな感覚を持って活動できる人を探していたし、そういう人になれたらいいなと思っていました。去年、自分で「そんなんでステージに立てるのか」と候補生に言っているオーディション中、『Endless SHOCK』で博多座の舞台に立つときがあって。そのときに「候補生にあれだけ言っていたのに、そのパフォーマンスなの?」ってならないだろうか、って考えちゃいました。実際のお客さん達は、僕のそんな発言を知らなかったので何もわからなかったと思いますが、自分の発言は鏡、自分に返ってくるんですよね。もちろん、自分にできないこととかは人にも言わないですけど、とても身が引き締まる思いをしました。オーディションをやって、僕ら3人が成長し引き上げることがこのプロジェクトの根幹なのかなとも思います。なので、新メンバーだけでなく、僕ら3人のレベルも上がっていくと思うので、そこも期待していただきたいと思っています。みんなでどんどん上に向かって走っていって、どのくらいの時間がかかるかはわかりませんが、僕らが自然と楽しめるような空気感になるまでいきたい。そのためにはずっと上を目指して走るしかないな、と今は思っています。

新メンバーに忘れないでほしいこと

同じグループのメンバーになるってことは、これから一生一緒にいるような感覚です。いろいろないい景色が見られると思うけど、ときには厳しいこともあると思います。でも、そこで楽しめなかったら意味がない。そこだけは忘れないでほしい。応援の声があがる一方で批判の声も生まれるかもしれない、すべての声に対して、新しいメンバーだけに背負わせない、僕達3人に責任がある。それは重要なことだと思っています。その責任を負えるし、一緒に楽しめるメンバーです。未来がどうなるかわからないけれど、やってみよう! と覚悟を持って決断します。

Interview_Izumi Takeshima