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Interview

Interview / 2024.06.10

佐藤勝利が語る今の心境。SNSのコメントを見て「逃げずにみんなの意見に向き合おうと思った」

佐藤勝利さんをbis視点で描写する連載“bis homme”。第23回は、「Pride」をテーマに自身の誇りの持ち方や考え方を語る。この春Sexy Zoneからtimeleszに改名し、新たな可能性を追求する彼の今後を見守って。

佐藤勝利さんにとってプライドとは

今号のテーマは「Pride」。プライドというと、誇りや自尊心という意味ですが、誇り高き人っていうと自分に自信があって堂々としているいいイメージがあるけれど、プライドが高いっていうと傲慢さが漂ってマイナスに感じられます。だけど、プライドを持って生きているっていうとかっこいいですよね。言葉のニュアンスが難しいけれど、僕は誇り高く生きることが大事なんじゃないかなと思います。根拠がないとプライドは持てないと思うので、成功体験を積み重ねていかないとなのかな。そしていつ自分の中にあるプライドに気がつくのか、いつプライドというものを持てるのかも重要なんでしょうか。

Sexy Zoneのラストライブを振り返る

3月末に行ったSexy Zoneラストライブのラスト(ファンクラブ会員のみの配信)はマリウス(葉)も一緒に5人でデビュー曲を歌うことができました。急遽決まったことではありましたけど、オリジナルメンバー全員でできたのはよかったなと思っています。なかなか難しいことだよって周りからも言われましたし。それはひとえにいろいろな人の支えがあったからだと思っています。あのラストライブは僕としては卒業式という感覚でした。みんなでSexy Zoneを卒業するという。実は僕、卒業式ってずっと泣かない人だったんです。小中高校生の卒業式、どれも涙しませんでした。それは、そのあとのことを考えたうえで参加しているからなんです。例えば小学校のときは、中学校の入学式に向けて準備を始めていたり、次の場所でスタートする新しい生活へ気持ちが進んでいるから。今回のラストライブも次の段階への思い、準備が進んでいたので、泣かずにいられたんだと思います。僕は何かを締めくくるときにこれからのことを十分に考えてから挑む人だな、と改めて確信しました。あのときにはもう気持ちの整理ができていたのかな。それとSexy Zoneのラストは、東京ドームでマリウスが卒業したとき、もうこれで5人での活動はなくなるというタイミングだったあのときなのかなと思っています。

「みんなの思いもきちんと受け止めたい、わかりあいたい」

新しいグループ「timelesz」のメンバーをオーディションで選びますと発表したときは皆さん驚いたことと思います。想定はしていましたが、厳しい意見もたくさんもらいました。あのとき、僕がSNSのコメントを見にいったのは、逃げずにちゃんとみんなの意見に向き合おうと思ったからです。こちらから一方的に情報や思いを送るだけではなく、みんなの思いもきちんと受け止めたい、わかりあいたい、そう願う気持ちからでした。オーディションという形を取ったのは、僕らには12年間Sexy Zoneとして活動してきて、これまで培ってきたもの、財産がたくさんあります。それをtimeleszで受け継ぎ、引き継いで、新しい可能性を作ってみたいという気持ちからです。ずっと誇りに思ってきた5人のメンバー全員とはもう一緒に活動できない。ならば新しいものを作るのはどうだろう。でも、これまで作り上げてきたSexy Zoneというものを切り離して次に進みたいわけではない。僕らが培ってきたものを盛り上げてくれる人達とともに、新たな可能性へ向かっていきたいと思っているからなんです。でも今まで応援してきてくれた方々にとっては「はい、そうですか」とすぐに受け入れてもらうのも難しいことだとはわかっています。時間をかけて説明していきますので、ゆっくりと理解してもらって、納得してもらえたらうれしいです。これから時間をかけて、ひとり一人にきちんと伝えていこうと思っていますので、よろしくお願いします。

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