Interview / 2023.10.20
齋藤飛鳥が語る、乃木坂46卒業後の変化。ファンは「ふるいにかけられた猛者達が集まっている」
乃木坂46を卒業後、ますます煌めく美しさを放つ齋藤飛鳥ちゃんにインタビュー。内面を含めた卒業後の変化や、ファンとの関係を語ります。飛鳥ちゃんなりの仕事との向き合い方や落ち込んだときの対処法もチェック。
齋藤飛鳥ちゃんが思う、乃木坂46卒業後の変化
ニット¥51,700/プントドーロ(ブランドニュース) パンツ¥17,600/ガールズソサエティ チョーカー(参考商品)/タナカ ダイスケ リング¥44,000/スワロフスキー・ジュエリー(スワロフスキー・ジャパン) サンダル¥12,090/ナディア フローレス エン エル コラソン
5月の卒業コンサートを終えてから、内面の大きな変化はありますか?
大きな変化は、やっぱりちょっと余裕が出ましたね。乃木坂46にいたころは、人から「忙しいよね」と言ってもらうことが多かったけど、自分では与えられた仕事をただやっていたって感じなのでそんなにめっちゃ忙しいなって感じていたわけではないんです。でもやっぱりグループの稼働が全部なくなると「あ、めっちゃ乃木坂って忙しいんだな」って。だから今はゆったりできる時間やひとりの時間を大事にできているので、その分ちょっと心にゆとりができたのかなと思っています。
ゆっくりと考える時間があるのはいいですよね。
忙しいときの行動はやっぱり冷静になるとおかしいなって思います。今思うと、あまり考える時間がなかったからだと納得できるので、ほどほどが大事だなと思いました。だから、みんなが心配です!(笑)
メッセージサービスも開始されて、ファンの方も喜びそうですね。
実際にお会いできる機会が、やっぱりグループにいたころと比べると圧倒的に減っちゃいますよね。でも私のファンの方達は、乃木坂46の齋藤飛鳥のファンとして存在してくれていた人達なので、私もどこかにそういう繫がりがあったらうれしいし安心もします。だから、その繫がりを絶ちたくなくて始めたんです。
ファンの方はどんな存在ですか?
だいぶ信頼度は高いです。私は、やっぱりキャラもいっぱい変わったし、ファンの方に対してめちゃくちゃ毒舌を吐いていた時期もあったし。でも変わらずにみんなついてきてくれています。ふるいにかけられた猛者達が集まっている状態なので、根強い感じがします(笑)。
今は自然体な印象です。自分らしさはどう確立してきましたか?
周りからそう見えているかはわからないんですけど、自分らしさを意識できるようになったのはやっぱり卒業してからですね。自分の見られ方を意識したときに、グループの看板がなくなるのでグループのことを気にしなくてもいいし、後輩のことも気にしなくていいし、となるとまたちょっと変わるというか。グループにいたときはなんだかんだ自分をつくらなきゃいけないこともあるだろうし、よくも悪くもですけど。今ようやくフラットになれてるかなと思います。
10年で身につけた仕事の自分との向き合い方
ジャケット¥57,375/サンディ リアン(リディア) ヘアピン細¥390、太¥390、星型¥590/すべてナディア フローレス エン エル コラソン
仕事で気にされていることはありますか?
あんまりないですが、グループのときによくお世話になっていた現場に行くと、当時の私をご存じなので、みなさん気を遣ってくださいます(笑)。10年以上続いているグループの1期生という立ち位置でずっと接してくださった名残りがあるように感じるので、それはありがたいお気遣いなので感謝しつつ「別にそんなんじゃないですよ、大した者じゃないですよ」っていうのをちゃんと私がアピールしなきゃいけないなと思います(笑)。
落ち込んだときからの気持ちの切り替えはどうしていますか?
落ち込むことはあるんですけど、10年以上仕事をしていたからなのかなんとなく自分を守る方法を身につけていて、落ち込むと同時に別の脳みそで解決策も一緒に浮かぶみたいな……。落ち込んでいるから多分こうすれば解決するんだろうなっていうのが一緒にポッと頭に浮かぶので、あんまり落ち込みきれないですね。本当はたまにズドンッて沈んでそれに浸りたいときとかもあるのに浸りきれないんですよね(笑)。
自分の守り方をわかっているのはいいことですよね。10年以上やってきた賜物じゃないでしょうか。
賜物かもしれないです。勝手に出てきちゃうので身についていますね。でも、別に人様に迷惑かけなければどんな落ち込み方をしてもいいと思っていて。そこから、自分のペースで切り替えていけばいいと思います。
飛鳥さんが落ち込みたいときは、どんな感じで落ち込むんでしょうか。
泣きたいですね、本当は。泣きたいけどぜんぜん泣けなくなっちゃって(笑)。部屋を真っ暗にしたりして映画とかを観て、無理やり泣こうとしたり。自分を泣かせにかかっているので、余計にぜんぜん泣けなくて。涙を流してデトックスしてスッキリしたいんですけどね(笑)。
あわせて読む
Photographer_Sakai De Jun Styling_Yuka Sakakibara Hair & Makeup_Mayuko Shirouzu Text & Edit_Megumi Shimbo