Interview / 2023.08.09
【松村沙友理】アイドルの経験を生かしアパレルブランドプロデューサーに!「乃木坂46時代の衣装の存在も大きく影響」
花形職業の「ブランドプロデューサー」が身近な存在に。自分の個性や経験を活かし、“好き”を仕事にすることで自分らしい生き方を手に入れる。もちろんその裏には、並々ならぬ努力も。第一線で活躍するガールズの内面に迫る。今回は、乃木坂46の1期生として活躍後2021年に卒業し、2022年6月からアパレルブランド「LANTINAM(ランティナム)」をスタートした松村沙友理さんにインタビュー。ブランドが1周年を迎えた今の心境を聞きました!
ひとつのブランドとして大きくなっていることを実感しました
ツイードマーメイドワンピース¥15,000 /ランティナム
ランティナムがデビューから1周年を迎えました。今のお気持ちはいかがですか?
あっという間でした。少し前に1周年を記念したポップアップストアを開催したんですが、ブランドが始まった当初と比べたら、規模が大きくなったなと改めて実感しました。
1周年限定のアイテムも発売されたそうですね。
ワンピースとTシャツを作りました。ブランド名の由来にもなった、ランタナという花の絵をちりばめた「ランタナプリーツワンピース」は、1周年のタイミングで絶対に作りたいと思っていたアイテムです。イラストレーターの山口奈津さんにランタナのイラストを描き下ろしていただき、節目ならではのスペシャルな1着になりました。
カラー展開をクリームとネイビーにした理由はありますか?
クリームは、私がイメージする夏の女の子のカラーをそのまま再現しました。すごく絶妙な色合いなんですよね。ピンクでも黄色でもなくて、オレンジでもないみたいな。着たときに肌色に見えるのも嫌で、研究に研究を重ねて今回のクリームを生み出しました。ネイビーは色ものが苦手な方にも着ていただけるようにと作ったんですが、ネイビーとピンクの組み合わせは、単純に私の好きな配色でもあります(笑)。もうひとつの「チュールフォトTee」は、グッズのテンションで作りました! いつもはアパレルブランドで売る商品として服を考えているんですけど、今回ばかりは記念で、キャッチーなものにしました。
松村さんのシルエットがプリントされていたのも素敵でした。
実はスタッフさんにせっかくの機会だし、私の写真を入れたらどうかと言われていたんです。でも恥ずかしくて(笑)。シルエットにしました。
今日着用されているワンピースは、秋の新作だそうですね。どんなところがポイントですか?
これはまさに私が目指している、“大人の可愛さ”を表現したものになります。デコルテを見せることによって大人な雰囲気は出しつつも、パフスリーブやマーメイドラインのシルエットで、プリンセス感を忘れないというか。ピンクの色味もくすみ系にして、普段ピンクのワンピースを着ない方でも着ていただけるように意識しました。
今回の秋コレクションは、どういうテーマで展開されますか?
大きいテーマは「A new era of me」です。いつもとはちょっと違った、新しい自分に出合える服を考えました。昨年の秋コレクションで人気だったオケージョンシーンに活躍するワンピースもデザインが新しくなって登場します。今年は「4wayレースベロアワンピース」として、高級感のあるベロア素材を使いながらも、日常使いしやすいデザインに仕上げました。是非お楽しみに♡
「1 周年記念のアイテムがこちらです。クリーム色のワンピースは、ポップアップストアでも大好評でした」
左・Tシャツ各¥8,000、右・ワンピース各¥15,000/ともにランティナム
服選びに悩んだ経験や、乃木坂46時代の衣装をヒントに服作りをスタート
ブーツ/本人私物
ランティナムのコンセプトを教えてください。
ランティナムは、“七変化”という和名を持った花、ランタナから決めました。ランタナのように、ランティナムの服を着る人も七変化してもらえたらいいなという思いが込められています。
プロデューサーとして、現在どのようなお仕事をされていますか?
主に商品の企画を担当しています。デザイナーの方はほかにいらっしゃるんですが、デザインを考えて原案から提案し、話し合いながら一緒に作っています。生地や色、シルエット含め、こういう服が作りたいというのを私から提案して。デザインの最終までをチェックしています。
もともとプロデューサー業には興味をお持ちでしたか?
プロデューサーというお仕事に興味を持っていたというよりかは、自分で服を作りたいと思ったことが大きいですね。正直自分がプロデュースに携わるなら、コスメ、スキンケアとかの美容系だと思っていたんです。それがアパレルブランドになったのは、自分自身が服選びに困っていた経験があったからでした。世の中には可愛い服がたくさん溢れているじゃないですか。だからこそ何を着たらいいかわからなくなってしまうというか、あれもこれも可愛いと思ってしまうから、自分が心の底から可愛いと思って着る服を選びきれていない気がして。それなら自分が本当に着たいと思う服を一から作ってみたいと思って、アパレルのプロデュースに挑戦することにしました。
ご自身の経験からブランドがスタートしたんですね。
経験でいうと、乃木坂46時代の衣装の存在も大きく影響していると思います。衣装に着替えると、自分のスイッチがオンになった感覚があったんです。そんな風に身につけることでスイッチが入るような服があったらいいなと思ったのと、あとはいろいろな人に似合う服があったらいいなと。これも乃木坂46時代のお話なんですけど、ひとつの衣装が作られるときに型が4パターンくらい用意されるんです。どの型になるかは自分で選べなくて、スタッフさんが各メンバーに振り分けてくださるんですけど、その振り分けがまた絶妙で。この子にはこういうものが似合うというのを長年見てきたので、そういう経験も服作りをする上で役に立っているのかなと感じます。
松村沙友理/Sayuri Matsumura
1992年8月27日、大阪府出身。乃木坂46の1期生として2021年まで活動。卒業以降は、女優・モデル・タレントとしてマルチに活躍。オンラインを中心に展開しているアパレルブランド「LANTINAM(ランティナム)」を昨年6月にローンチ。
Instagram:lantinam_official
あわせて読む