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Interview

Interview / 2022.11.25

佐藤ノアちゃんのアーティストとしての素顔に迫る!「昔も今も音楽依存だなって思う」

心に響く歌詞に、耳に残るメロディー。楽しいときは気分を高めてくれて、落ち込んだときは助けてくれる不思議な魅力を持つ音楽を発信するアーティスト達は、どんな人間なんだろうか? bisではモデルとしておなじみの佐藤ノアちゃんに、音楽活動についてインタビューしました。

昔も今も縁が切れない音楽依存だなって思う

ドレス¥74,800/ジェニーファックス(MATT.) ヘッドアクセ(参考商品)/ユイイワツ(ベルミニョン) ピアス¥8,800/ノーカ(ルームスショップルミネ新宿店)

――モデルやYouTuberとして活躍する傍ら、ガールズバンド「suga/es」のボーカル&作詞、ソロ活動など、音楽との関わりも深い佐藤ノアちゃん。アーティストを目指したきっかけや影響を受けた音楽について教えてください。

もともとお母さんが音大卒、お父さんがバンドマンだったので、生まれたときから当たり前に音楽との繋がりは始まっていたんですよね。家ではパンク系やロックミュージックがずっとかかっていたから、「Sum41」、「Rancid」、「尾崎豊」、「t.A.T.u」が昔から好きで。だからたぶん、気づいたらパンクバンドをやっていたんだと思います。両親の影響を色濃く受けていますね(笑)。

――バンド活動休止後はソロとして活動されていますが、今はどんな音楽を軸にして発信されているんですか?

活動休止してからヒップホップ系をよく聴くようになったので、ソロの楽曲ではラップを歌ったりもしているんですけど、基本は〝キラキラJ‐POP〞というか、ライトな音楽を作るようにしています。私、より多くのお客さんにライブハウスに来てもらいたいんですよ。若い子達にもライブハウスのチケットを買うという文化を作りたいなと思っていて。だから、まだライブハウスに来たことがなくてもスッと足を運べるように、たくさんの女の子達に共感してもらえそうな音楽を発信しているんです。私にとってライブハウスはすごく好きで大切な場所だし、コロナ禍で多くのライブハウスがなくなってしまったのが悲しかったから。「武道館でライブをやりたい!」というよりも、「ライブハウスへ来る一歩を後押ししたい!」という気持ちが強いですね。

――歌詞作りの面で、昔と今で変わったなと感じることはありますか?

パンクをやっているときは気持ちが入りすぎちゃって、本当に辛かったです(笑)。私、フィクションとか書けないので、作詞も全部実体験をもとに書いているんですよ。自分に起こったことや感じたこと、辛かったことを歌詞に綴っているから、歌うたびに何度も何度も辛くなるみたいな。ずっと苦しくてどこか攻撃的だったし気持ちも暗かったんですよね。でもキラキラJ-POPを作るようになってからは、気持ちが明るい感じ。結構、人に優しくなれたかも。本当にいつも魂を売っています。

――自他ともに影響を与えるアーティストならではの苦悩ですね……! ちなみに普段、歌詞や音楽はどのように作られることが多いですか?

降りてくる! みたいなことはなくて、作ろうと決めたら仕事部屋に夜中籠って書いています。そのときのために、日ごろからインプットはするようにしていますね。私、一年のうち364日ぐらい人と一緒にいてひとりの時間をほとんど作らないから、毎日何かしらのインプットをしているんですよ。そうすると、歌詞を書くときに“あの言葉いいな”とか、“あの人のこの話よかったな”といろいろなことを思い出せるんです。あとはそれ以外にも、映画を観たり、小説を読んだり、そこで得たものも音楽に影響しています。

ブーツ¥13,500/チャールズ&キース(チャールズ&キース ジャパン)

――最近インプットした作品は?

時間があるから名作をいっぱい観てみよう! と思った期間には、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ブレイキング・バッド』、『プリズン・ブレイク』などを一気に全部観ました。小説は『ノルウェイの森』を改めて読み返したり、アニメは昔観たジブリ作品を観てみたり。結構、一度観た作品でも今観ると違う角度や感覚で楽しめるから、同じ作品を何年かごとに楽しむのも好きなんです。ちなみに私の『ONE ROOM LOVE』という楽曲は、サム・ヘンショウというアーティストのMVを観て、大きく影響を受けた作品です。

――今まで作詞をされた楽曲の中で、特に思い入れのある曲はありますか?

「suga/es」の楽曲はやっぱり10代から20代に変わる繊細な時期でもあったので、いろいろ思うところがありますね。特に、今聴いてもいいなと自分で思えるのが『溺れる桜』。恋の曲みたいに書いていたので、ファンの方の中でもいろいろと想像してくれた曲だったんですけど、私的には音楽と縁が切れないなぁっていう想いを込めているんです。音楽をやめたいと思うときもたまにあるけど、結局やめられない、縁が切れないっていう音楽依存のような。だから今でも、この曲を歌うたびにそうだよねって思います。10代でそう感じていたんだって考えると不思議ですけど、今の自分ではもうたぶん、この歌詞は書けないなぁって思ったりもしますね。

――ノアちゃんにとって音楽はどんな存在?

ご飯とかと同じかなぁ。衣食住に近いっていうか。私、無音が無理なんです。家でも寝ているときもずっと音楽かけていますし、なんなら脳内でもずっと音楽が流れてる(笑)。楽しいときはもっと楽しくさせてくれるし、悲しいときはもっと悲しくしてくれるじゃないですか。その振り幅が大きくなるっていうのが私はすごくいいなって思う。自分が怒ったり、泣いたりしているときでも、音楽を聴いていると自分のことをめっちゃいいなって思うんですよ。感情が豊かだなぁって。それを助長してくれるのも音楽の魅力だなと思います。

――音楽活動をする上で、昔と変わらず大切にしていきたいことを教えてください。

嫌いなものをちゃんと嫌いと言うこと! 今ってSNSのリツイートや“いいね!”とかで代弁して伝える人って多いけど、意外と自分の気持ちを自分の言葉で伝えられない人って多いじゃないですか。だから私は、その〝そうだよね〞ってリツイートしたくなるような言葉や、“いいね!”って共感される内容を、音や歌詞で伝えられる人でいたいなと思っています。

Inspired me

私、友達とプレイリストを定期的に交換し合うんですよ。知らない音楽を聴いたりMVを見るのが楽しいし、作品作りにも結構影響を受けます。だから、好きな音楽がいつもコロコロ変わるんですよね。

My song’s partner

曲作りのお供は、芋焼酎(笑)。仕事部屋で芋焼酎を片手にスマホかパソコンで歌詞を書いています。お酒がないと眠くなっちゃうんです。集中しすぎて気づいたらお昼になっていた、なんてことも。

Fills my heart

人と喋っているときがいちばん楽しい! 居酒屋にひとりで飲みに行って隣の人に話しかけたり、友達との旅行も好きです。行きたいところを出し合って、ルーレットで目的地を決めるやり方が好き。

Profile

佐藤ノア Noah Sato

1997年7月9日生まれ、北海道出身。ガールズパンクバンド「suga/es(シュガレス)」のボーカルとして音楽活動を始め、休止後はソロで活動中。その他アクセサリー「Mel cinna」やカラーコンタクト「ramurie」、香りのブランド「Shefar」などのプロデュースも担当。

Information

新曲『LADYBUG』が配信中。等身大な女の子の心情を綴った歌詞とエレクトロサウンドで、キュートでポップな作品に仕上がっている。
『LADYBUG』のMVはこちら

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Photo_Yuzo Touge Styling_Hitomi Imamura Hair&Make-up_Kurumi Komatsu(ROI) Model_Noah Sato Edit&Text_Natsumi Takahashi(Spacy72)