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Interview

Interview / 2021.07.16

BiSH連載第5回|ハシヤスメ・アツコ×ギラギラガールズ「自分のことを“普通”だと思っているタイプ」

メンバーひとりずつを、パーソナルに沿ったテーマとファッションで撮影する“楽器を持たないパンクバンド”ことBiSHの連載。第5回は、ハシヤスメ・アツコを新宿・歌舞伎町のド派手でギラつきまくっている空間で撮影しました。

ハシヤスメ・アツコ×ギラギラガールズ

ワンピースドレス¥46,200/FLUMOR(アネンサール) シューズ/スタイリスト私物

こだわりを忘れたほうが、自分の可能性は広がる

──今回は、ド派手な空間でセクシーな女性キャストのポールダンスなどが楽しめる、新宿・歌舞伎町のバー「ギラギラガールズ」での撮影でした。

いや〜、最高でしたね! 私、歌舞伎町や六本木にいるような、露出度が高い服を着たギャルの女の子に憧れがあるんです。

──彼女達に憧れる理由は?

黒髪でメガネの地味な自分とは正反対だからこそ、ギャルに憧れがあるんだと思います。それに、そういう女の子達って、自分の意思が強いというか、誰の目も気にせず「私はこの服が着たいから着る」し、「これがしたいからする」っていう印象があります。それはちゃんと自分なりの世界観とかこだわりを持っているからだと思うし、カッコいいなって思うんですよね。自分を持っている感じがして。だから、そんな女の子達が働くこの空間で撮影することができて、うれしかったです。

──自分自身はどうですか?

たまにですけど、自分がわからなくなることはありますね。それこそ、「私って、インドア派かアウトドア派かどっちだっけ 」とか(笑)。ただ、わからなくなるときがあったりしつつも、自分では自分のことを〝普通〟だと思っているタイプです。根本的には人見知りもしないし、誰とでも仲よくなりたいタイプだし。でも、BiSHのメンバーは「ハシヤスメがいちばんヤバい」って言うんですよ。まぁ、みんな自分がいちばん普通で、まともだと思ってるんでしょうけど(笑)。

──確かに、〝普通〟も十人十色ですからね。そのなかで、自分らしく生きているとは思えていますか?

自分らしく生きているつもりではあります。BiSHに入りたてのころは、自分の中で「ハシヤスメ・アツコはこういうものだ」っていうこだわりがあったんですよ。でも、グループがどんどんひとつになっていったときに、自分のことを何も隠さなくていいし、失敗してもメンバーが助けてくれるっていうことに気づいてから、前よりも自然と自分らしさが出せるようになった気がします。だから、自分らしさにこだわらなくなってからのほうが、自分らしいです。

──そう変化したのはなぜ?

自分が正しくないこともあるということを、少しずつわかり始めたからかもしれません。前は、自分が言っていることや考えていることはすべて正しいし、これはこうじゃないと嫌だっていうタイプの人間だったんですけど、BiSHのメンバーと一緒にいて、人にはそれぞれ個性があるんだということを知って、この世界にあるいろんな考え方に刺激を受けて、今まで自分が見ていた世界が狭かったんだって気づいてからは、もしかしたら自分が間違ってているのかもしれないという考え方ができるようになりました。

●ハシヤスメ・アツコ

9月27日生まれ。福岡県出身。BiSHの「メガネ」担当。
公式Twitter:@atsuko84_BiSH

●BiSH

2015年3月に結成。昨年開催できなかったBiSH初となる対バンツアー「BiSH’S 5G are MAKiNG LOVE TOUR」を、12組のゲストを迎えてリベンジ開催。
公式Twitter:@BiSHidol
公式HP:https://www.bish.tokyo/

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Photo_Kazunori Fujimoto Styling_Yu-ya Hair&Make-up_Raishirou Yokoyama Text_Kazunori Okubo Edit_Yuta Tsutsui