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Interview

Interview / 2021.07.08

【Sexy Zone 佐藤勝利】高い理想を追い求めて見えてきた“新しい将来像”

Sexy Zoneの佐藤勝利をbis視点で描写する連載 “bis homme”。第5回は「ユートピア」がテーマ。彼の追い求める“新しい将来像”を探る。

理想が高いというか、高望みしちゃうタイプ

ユートピアって理想郷、っていう意味もあるんですよね。僕は、理想が高いというか、高望みしちゃうタイプなんです。頭の中で考えるせいか、ハードルの設定とかどんどん高くなっていっちゃいます。究極の理想を挙げるなら、言葉の壁を超えて、何か海外に発信できたりしたら最高だな、なんて思ったり。そのためにはもっともっと内面を磨きたいですね。

期待を裏切らずに、予想を裏切れ

完璧主義っぽい面もあるんです。完璧を求めすぎてしまってマイナスに働いてしまうこともあるくらい。だから完璧主義って、利点ではないような気がするし、かっこよくないんじゃないかな、と思っている自分もいます。ジャニーズにとって、ジャニーさんにとっての100点満点、そこをずっと追い求めてきたからだと思うんですが、100点ってそんなにいいのかな? と思うこともあります。「期待を裏切らずに、予想を裏切れ」とずっと言わわてきました。100点を取れば期待は裏切ってないかもしれないけど、100点は予想でもあると思います。「佐藤勝利って王道だよね、100点とれるよね」って予想されちゃってたら、がんばって満点とったとしても、「そうだよね、わかっていたよ」みたいな雰囲気になってしまって、そんなんじゃおもしろくないし、それよりも120点出している人って、時にはびっくりするような低い点数を出すときもあったりして、そういうほうがかっこいいかな、って思います。粗がないっていうのもすごくいいことだけれど、短所と思われることが魅力になったり、型破りの個性や能力が認められたりする世界。わかりきったことはあまり褒められないし、評価されにくいように思います。80点、90点出せるだけだってすごいことだと思うんですけど、印象には残らないんですよね。

じゃあ、自分は何点の男でいたいんだ、ということになりますが、点数というよりも、僕は突き抜けていたいんです。予想ができないことをやっていきたいし、予想を超えることをしていきたい。コンサートの挨拶でもよく言っているんですが、「デビュー10周年。アニバーサリーなんで、これから変えていきます」「スピード上げて変わっていきます」と。今年の3月にリリースしたアルバム「SZ10TH」のリード曲「RIGHT NEXT TO YOU」もそのひとつです。どうでしたか、あの感じ。期待を裏切らずに予想を超えていたらいいんですけど。

突き抜けていたら個性になる

Sexy Zoneとしてデビューして今年で10年。理想も変化していきました。ジャニーさんにとっての理想は僕にとっても、思い描いていた未来でした。完璧を追い求めて、理想を追いかけてきて、少しずつ近づいてきたこともあって、今はちょっと違うものも見えてきた感じがします。若いころは無茶ができるし、がむしゃらに進んでいけちゃう。僕はそういうがんばり方も好きですし、いくつになってもそうあったらいいなと思います。でも今はやっぱり、突き抜けていたい、と思います。たとえばですが、すごくお芝居や歌が下手でも、突き抜けていたら個性になっておもしろいんじゃないかと思うんです。ちょっと下手、くらいだと周りが気を遣ってしまうかもしれない。どんなことでもそうだと思いますが、不器用さも飛び抜けていたらそれがキャラクターになって長所にもなったりして、その人の魅力に変わっていきます。遅いかもしれないけど、10年やってきて気づきました。

10代のうちに、もっと肩の力を抜いてできていたら今とは何か違った結果があったのかもしれない、と思ったりしますが、僕はまだ20代。今語ってきたことをちょっとずつ具現化していけたらいいな、と思います。がんばります!

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