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Interview

Interview / 2020.10.03

【Sexy Zone】マリウス葉が語る、好きなものの話♡

日本語、英語、ドイツ語を操るSexy Zoneのマリウス葉さん。好きなものは、音楽、ファッション、読書、人間、人の話を聞くこと。これからは手作りもしてみたい……。そんなさまざまな側面を持つbis読者と同世代の彼にインタビュー!

 

僕、本が大好きなんです。

家族みんなが読書家なので、家の本棚に入りきらずにキッチンにまで本が並んでいました。幼いころは、お母さんがカセットに物語が録音された “聴く絵本” を寝る前にかけてくれたので、毎晩聴きながら眠りにつきました。小学生のときに読んだ『モモ』は今でも印象に残っています。世界観が可愛くて、内容が深いんです。人の時間を盗む泥棒達をモモがやっつける話なんですけどね。メッセージとしては、大人達は忙しくしていていつも時間がなくてあくせくしているけれど、時間の概念が大人と違う子どものモモと泥棒との対決=対話によって時間に関しての考え方が広がって、人生にとって何が大切かを考えさせてくれる、というものです。僕が生まれ育ったドイツでは、街のあちこちに本棚があって、読んでしまった本を自由に置いていっていいし、また、その本を誰でも手に取って読むことができるんです。本ってね、捨てないほうがいいと思うんですよ。日本でも、図書館に寄付したりできるし、売ることもできる。僕は、人の読んだ本とか気にせず読めるし、むしろ、アンダーラインやメモが書いてあったりしたら、この人、どうしてここにラインを引いたのかな、とか考えると面白いんですよ。会ったこともない人のことを想像しちゃって(笑)。ベルリンには、人と出会える場所もたくさんあります。音楽が流れていてご飯も食べられるオープンクラブみたいなところで、知らない人同士でも、政治の話やファッションの流行などについて話しています。年齢、性別、人種、関係なくみんなで。僕は人がすごく好きで、話をすることも聞くことも好きなのでとても楽しい空間なんですよね。

※『モモ 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子ふしぎな物語』

 

 

ファッションにはとっても興味があります。

メッセージ性がちゃんとしているブランドが好きで、今日撮影に着てきたTシャツは、有名ブランドのデザイナーが立ち上げたんですが、環境に優しい素材を使っていて、方向性もきちんとしていて信頼ができるブランドです。あとはデザイナーの雰囲気やその人の持つ芸術性がブランドとどう噛み合うのか、に興味があって。最近だとデザイナーのキム・ジョーンズさんがガーナ出身のアーティストとコラボして、アフリカのきれいな模様を取り入れているのがすごく素敵だなと思いました。ブランドの裏側もちゃんと研究してから好きになる感じですね。YouTubeやインスタ、Twitterなどで、有名なファッションジャーナリストをフォローしているので、その人達が発信する情報、2020 年に何が流行るかとか、コロナ禍の時代にどうやってファッション業界は生き残ろうとしているのか、というものまで読んだりしています。

 

 

将来、絶対ファッションに関わることがしたいんです。

自分としても、アイドルだから影響力があるので、着ているものにも責任を持つようにしていて、倫理的に共感できるものなのかも気にして選んでいます。将来、絶対ファッションに関わることがしたいんです。自分で洋服も作ってみたい。ミシンは買ってあるので、時間ができたら何か作ってみようと思っています。今日つけてきた真珠のブレスレットは、自粛期間中にお母さんと一緒に作ったもの。おじいちゃんが真珠屋さんだったんですけど、遺していった本物の真珠で作ったんです。これがブランドへの第一歩になるのかな。でも、自分のブランドを立ち上げるのなら、もっともっと経験を積んで、真剣に取り組みたいですね。ファッションに大切な色合いとかにも興味があって、ウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』は映像がめちゃめちゃきれいなんです。色合いもバランスもよくて、おしゃれな雑誌みたいな感覚です。内容もすごくおもしろい。ウェス・アンダーソン監督の最新作の公開がコロナで延期になってしまって残念なので、この映画を観てもう一度感動しようと思っています。

 

 

ファンのみなさんとは心で繋がっているな、と思っています。

今、コロナ禍にあって、Sexy Zone として、今までと同じような活動はできていません。でも、ファンのみなさんとは心で繋がっているな、と思っています。この前、初めて無観客ライブをやったときに、お客さんは本当に僕らとパフォーマンスを一緒に作っていると確信したし、劇場で起こる魔法のパワーを持っている大事な存在だと知らされました。僕らのパフォーマンスにみなさんのリアクションがあって、それに僕らがまたアクションを起こして……と。その関係性があるからこそ、素敵なものが生まれるんだ、と。ファンの方々も僕らのことをずっと待ってくれているし、今は何よりも、またみなさんに会えて一緒に HAPPY な時間を過ごせることをめちゃくちゃ楽しみにしてるんです。そのときには、みんなでマナーを守って、いろいろな制限をクリアして、Safe(セーフ)な Zone で楽しみましょうね(笑)!

 

 

Text. IZUMI TAKESHIMA