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Column / 2018.03.21

20代で夢を叶えた女の子たち【紗倉まなさん】

若いうちから憧れの世界に踏み出し、その道のプロとして輝いている女性にインタビュー。
その仕事についたきっかけ、苦労、これからチャレンジしたいことを語ってもらいました。

今回は、セクシー女優・作家・タレントとして活躍している紗倉まなさんのお話。

 

AVへの愛情が誰よりも強いと自信を持って言えます

きっかけは父の書斎で見つけた1本のアダルトビデオ

著書『最低。』が映画化され、バラエティ番組にもひっぱりだこ。現在は作家やセクシータレントとしても目覚ましい活躍ぶりのAV女優・紗倉まなさん。2012年、高専在学中に業界では珍しい“志願女優”として自らAV界に飛び込み、一躍人気に。

「きっかけは、中学生のときに見つけた父のアダルトビデオ。そのとき初めてAVを観たのですが、とてもキレイな女優さんだなって深く印象に残ったんです。誰もが隠れてする行為を、あえて人に見せるという潔さにしびれたんですよね。もしあのビデオを観ていなければ、普通の女優さんに憧れていたかもしれません。現在AVの撮影は月に1本。2時間の内容でも、早朝から深夜まで最短でも16時間は撮影しています。台本はありますが、男優さんのことを“待つ”時間など、1/3ぐらいはアクシデント的な時間。長丁場で、数回の絡みがあるので翌日は生きる屍のように眠っています(笑)」

 

書き手としての活動がAV女優としての岐路に

「少しずつコラムのお仕事をいただき始めたころ、雑誌のインタビューで担当編集さんに、今度短編を見せてくださいと言っていただいたのが作家デビューのきっかけ。ちょうど、心の自己処理と称して、原稿用紙80枚ぐらいに思ったことを書いていて、なんていいタイミング!って興奮しました(笑)。ただ、その少し前から、ファン層に変化を感じていたんです。というのも、AV女優は自我を見せるとファンが離れていってしまう。つまり発言をする女性に対して興奮できない男性が事実として一定数存在し、そういうファンの方が離れていったタイミングだったんです。そのときが、AV女優として一番大きな岐路でした。自我をなくすというのは考えるのをやめるのと同じこと。ワガママかもしれないけど、私は書くこともAVも大好き。だから2つを両立し続けてみせることで、そういう考え方を覆してやろうって思えたんです」

 

いつ切られてもおかしくないそんな覚悟で続けています

「最近は女優さんのレベルも上がって、AV女優になることがステイタスとも言えるような状態。女優業を続けたい私も、正直危機感を感じています。AVへの愛情は人一倍強いので、作品を重ねても、見る人も自分も楽しめるようなものを作っていきたいですね。目標は、とりあえず東京オリンピック開催までは頑張ることです(笑)」

 

欠かせないお仕事道具♡

▽名刺と名刺入れ


自分の名刺を作って、持ち歩いています。お仕事で知り合った方々にお渡ししています。使っている名刺入れはピンクのコーチ。

 

▽手帳とスケジュール帳


レギュラー出演しているWEB番組『Abema Prime』で学んだ時事問題をまとめたノートと、仕事のメモを書き込んだスケジュール帳が必需品。(すべて本人私物)

 

神♡美容アイテム

ニュートロジーナのボディクリーム


撮影で数回シャワーを浴びるので、前日にしっかりと塗り込みます。水のようにすっとなじみ、肌との相性が◎。顔にも使えるので重宝。

 

プリマヴィスタのベースメイク


乾燥がひどい私の肌に一番合っている「プリマヴィスタ」で、ベースメイクを揃えています。ファンデはオークル3とオークル5を混ぜ合わせて使用。その上からパウダーをのせて仕上げます。ずっと愛用しているお気に入りのコスメアイテム。

 

♡INFORMATION♡

『凹凸』

紗倉まなの最新作は初の長編小説。母・絹子と24歳の娘・栞による2代にわたる性と愛を描いた物語。¥1,200(KADOKAWA)

 

♡Profile♡

1993年生まれの24歳。2011年に工場萌えアイドルとしてイメージDVDを発売後、2012年にAVデビューし数々の賞を総なめに。2015年には初のエッセイを発表し大ヒットするなど、作家やタレントとしてマルチに活躍中。

 

<<bis 3月号 P125より一部抜粋>>

  • photo

    Yukie Abe

  • text・edit

    Eri Umeda