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Column / 2018.03.09

魅惑のガラクタたちと、おみやげの話。

今日はガラクタ探しにコルベノヴァの蚤の市へ。

市街地からトラムで20分くらい、「U ELEKTRY」駅で下車。
“蚤の市” とは、主に屋外で行われる骨董品やアンテーク、ヴィンテージのフリーマーケットのことです。

 

ただでさえ物価の安いチェコの蚤の市は、掘り出し物がいっぱい。

価格交渉の余地もないくらいお得な値段で、
素敵な「ガラクタ」を手に入れることができます。

毎週土日 朝7時〜12時で開催。寒い時期はいくら夢中になっていても凍えそうになるのでしっかり防寒対策をして行くことをお勧めします。

 

入場料は20コルナかかります、日本円で100円弱。両替機もあるので安心。。
ちなみにちゃんとしたトイレもあります。お金かかるけど、結構綺麗。

くたくたになったぬいぐるみ。

初対面だけどなぜだか親近感が湧きます。
きっと、だれかのもとでたくさん愛されたんだろうなぁ。

手作りお菓子を販売している人もいました。
素朴な甘さで美味しい

小さな絵(額も手作りで、後ろにメッセージが添えられていた)と、
前に来た時から狙っていた石鹸置きを購入。

じっくり吟味したので、おばあちゃんのおみやげのアール・ヌーヴォーの壁飾りも見つけることができました。 写真・左

 

わたしにはお土産を買う理由があります。
ある時から考えていたのだけれど、最近自分なりの答えがでました。

旅にでると、普段の生活では味わえない刺激がたくさんあります。
いつも電車より 明らかに綺麗な車窓
食べたことのない 魅力的な食事
明らかに美しい 風景に景色、建築 、芸術。

目に入るものすべてワクワクして
夢みたいに素晴らしくキラキラしてみえる。

そして、思うんです。
こんな綺麗なところ、
あの人と来たかったな。
こんな絵を見たら、
あの子はなんていうだろう。

お土産って、そういう気持ちを具現化したものじゃないでしょうか。

 

自分の居場所よりも、
はるかに素敵なものに囲まれていても
自分の中には常に誰かの影があって。

どれだけ素晴らしいものをみても、
美味しいものを食べても、
私はあなたを想っています。

そういう、小さな証。

自分の中で“そういうこと”にしてから、お土産選びは格段に楽しくなりました。

バラマキのお菓子なんて要らない。
だって、そんなの五分後には胃の中で、だれの(なんなら自分の)記憶にも残らない。

自分の中に住み着いているひとたちに、 日頃の感謝と敬意を示す。
そういう風に捉えると、めんどくさいおみやげ選びも、

誰も知らない儀式みたいでワクワクしませんか?

 

自己紹介

20歳の美大生、睡です。( ミスiD2018大森靖子賞受賞 )
四月まで、3カ月間チェコのアトリエでインターンをしています。プラハ近郊と周辺国のリアルを、長期滞在ならではのゆる〜い感覚と感性でお届けします。
Twitter / Instagram @silkymagic #睡美 でもチェコ情報を発信中!