Column / 2018.02.23
内緒にしておきたい、とっておきのアートスポット
プラハを散策していると、小さな町にも関わらずいくつもの「museum」の看板や「art」の文字が並ぶポスターを見かけます。
そして、観光地にもこじんまりとした佇まいの老舗ギャラリーや、
洗練されたディスプレイに惹かれるデザイナーズショップが目につきます。
今回紹介するのは、趣味・美術館巡りの筆者がおすすめする
アクセスよし・作品よし・展示よし 三拍子揃った、ガイドブックには紹介されないとっておきのアートスポットです。
まずはカレル橋付近にある、ギャラリー兼旧豪邸が見学できる穴場スポット
Colloredo-Mansfeldský palác | The Colloredo-Mansfeld Palace
外観はこんな感じ、白のネオン管が可愛い。
まずは右手にあるチケットオフィスでチケットを購入。
学生書提示で10コルナですが、小銭ないなってなってたら「じゃあいいよ」って言われました、さすがチェコ 、緩い・・
カレル橋の目の前、という立地にも関わらず人足は多くありません。
ひっそりとした雰囲気に惹かれながら中に入ると、二階が旧邸宅を見学できるフロアになっていました。
赤のベルベット生地の壁紙にシャンデリア、大きな鏡、豪華です!
私が訪れた時はチケットを見せた監視員さんが一人いただけで、
他に人がいませんでした。この素敵な空間を独り占め!贅沢です。
生活感と人気がない部屋は、厳かさがあり、時が止まっているようで・・・。
家主のいないお屋敷にタイムスリップしてしまったようでした。
ぼんやりとした光が差し込む階段もいいな。
無意識のうちにたくさん写真をとっていました。
ちなみに、二階は現代アートの作品が展示されているようです。
カレル橋付近の‘穴場’としか言いようのない隠れ家的スポット、Colloredo-Mansfeldský palác | The Colloredo-Mansfeld Palaceすごくオススメです!
そして、二つ目のおすすめスポットは、このすぐ近く。
カレル橋を渡って、すぐ左手にある『カンパ』と呼ばれるエリアにあります。
『MUSEUM KAMPA』2つの企画展と内容の変わる常設展が開催されています。
(記事の冒頭にあるポスターはカンパのものです)屋外展示もお見逃しなく。
中庭は入場フリーなのでお気軽に。
そして、学生さんは学生証(日本のものでOK)をお忘れなく。
MUSEUM KAMPA:近現代のアート作品を取り扱っています。
目印になる赤ちゃんが出迎えてくれます。
どう見ても顔が怖いんですけど、子供達は遊具がわりに遊んでいました。
さながらジャングルジムって感じなんですかね、どう見ても顔、怖いけど。
モルダウ川が覗けるガラス作品は、私がお世話になっているアーティストさんの先生の作品だそうです。
こちらは窓の外にいた黄色いペンギン with 夕暮れのカレル橋
隅々まで見所沢山で、本当にいい美術館。
観光地の喧騒と人ごみに疲れたら、
少し違う空気を吸いに出かけるのはいかがでしょうか。
普段はアートに馴染みのない、興味のない人も。難しいことなんか考えずに。
綺麗なものを綺麗と。好きなものを好き、と言える機会はなかなかありません。
旅の恥はかき捨て、と言いますし、少し気を大きくするくらいがちょうどいいのかもしれません。
美術館の照明が照らすのはもちろん作品ですが、スポットライトを浴びた作品をみていると、自分もある種、作品からの光に照らされている気分になります。
街全体が芸術品のように美しいプラハの街では、
いつもよりアートに心を開けるかもしれません。
もちろん、普段からそれらを追求している人も満足できることは、私が保証します!
自己紹介
20歳の美大生、睡です。( ミスiD2018大森靖子賞受賞 )
四月まで、3カ月間チェコのアトリエでインターンをしています。プラハ近郊と周辺国のリアルを、長期滞在ならではのゆる〜い感覚と感性でお届けします。