Column / 2019.07.26
笑顔で魅了!「フェアリージャパンPOLA」が難度アップの演技で世界へ
以前、新体操日本代表「フェアリージャパンPOLA」の新しいメイクパターン、通称“令和メイク”が発表されるということで、取材に行ってきたbis編集部。
そのときの記事はこちら↓
そして、東京オリンピック開催まで1年を切った7月24日、令和メイクを施した彼女たちが練習を公開するとのことで、今回も潜入してきました!
この日は、9月に行われる世界選手権に向けた演技を披露。フープとクラブを使った演技では、キラキラ輝く鮮やかな衣装に身を包んだ選手たちが手具(フープとクラブ)を転がしたり、天井高く投げたり、そしてそれを手だけではなく胸や背中でキャッチしたり。さらには、キャッチしたら瞬時に対角線上にいる選手にころがし、投げ、そしてまたキャッチ……と、難しい技を音楽に合わせてリズミカルに繰り広げていきます。
演技解説を行った山崎浩子強化本部長によると、難しい連携技を連続して組み込み、それを成功させることで得点アップに繋げるという狙いがあるんだそう。ただし、ひとつでもミスしてしまうと全体の流れも崩れてしまうため、まさに選手たちの阿吽の呼吸と調和がカギになってくるのだとか。
練習を見て山崎強化本部長は「今日の演技では最初に流れが崩れてしまった」と厳しくコメント。失敗した場合には、瞬時に次に誰に手具を配るかなど、その先の動きを考えなければならないので脳も身体も疲労する。さらに、その状況で右往左往してしまうと、それも減点の対象に。例え失敗したとしても美しい動きで立て直す、そんな“見せ方”もキーポイントになるのだとか。(ちなみにロシアの選手たちは失敗したときの動き、見せ方まで上手なんだそうです!)
そんなハードな動きと緊張の連続の中、終始笑顔の選手たちが印象的でした。
練習後に杉本早裕吏選手は「まずは世界選手権でメダルを獲得して、東京五輪で自信が持てるように進んでいきたい」と決意表明。そして、「(次の五輪は)東京開催ということで注目度も上がるはずなので、もっと新体操の良さを知ってもらいたい」とひとこと。
フェアリー ジャパン POLA新アンバサダーに就任した畠山愛理さん
bis読者と同世代の選手たちも活躍する新体操。華やかなメイクや衣装、その姿で披露されるしなやかでリズミカルな動きに、「スポーツにはちょっと疎くて……」という人もきっと魅了されるはず。日々ハードな練習を重ね努力している彼女たちに、ぜひ注目してみてください。