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Column / 2018.08.31

透明感をまとい凛とした瞳が印象的なモデル・椎名美月の平成最後の夏

大人になったらもう今みたいに遊べないと思う。みんな忙しくなって、予定合わせるの難しくなるって周りの大人の人が言ってるのを聞くから。やっぱ10代のうちしか遊べないじゃんって思った。しかも今年は平成最後の夏だし。ハッシュタグでも #平成最後の夏 が盛り上がってるし。

 

18歳。私が知った、知らなかった東京の夏。

今年の2月の中旬、事務所も何にも決まっていなくて何のあてもなかったけど、思いつきで東京行ってみようと思って上京した。学校も自由登校になっていたからちょうどいいかなって。思ったことはすぐ行動したくなるタイプ。去年の夏もバイク(自動二輪)に乗りたくて免許をとったし。お兄ちゃんがバイクに乗る人で、後ろに乗せてもらってツーリングへ行ってるうちに、自分でも運転できたらいいなって。そこからちょっとバイクに憧れて。でも、バイクに関しては結果あんまり乗ってないけど。

 

 
高校生の頃はいわゆるJKみたいな感じじゃなかった。昔から、あんまり友達とは遊ばなかった。家族と過ごすことのほうが多かったし家族が好き。夏は、おばあちゃんちに親戚みんな集まってバーベキューするのが恒例でそれが楽しみだった。今年もそれあるのかな?あったらそのために帰りたいな。家では何してるかな。料理作って、携帯見るかテレビ見るか。自炊が楽しい。クックパッド見るけど分量は適当。得意料理はまだない。毎回違う料理を作りたいから。

 

 
よく、汗かかなそうって言われるけどめっちゃ汗かきます。東京で暮らす夏は初めてだけど、もわっとして蒸し蒸し暑くてちょっと驚いた。ぼーっとしてしまう。地元の夏はもう少し涼しかった。緑があるからなのかな?つい最近、お母さんが会いに来てくれて一緒に日帰りのバスツアーで群馬へ行った。滝を見に行ったりさくらんぼ狩りしたり。ほんとは東京観光とかすればよかったのかもしれないけど、私が東京から離れたくて。建物いっぱいじゃないところに行きたくて。地元が恋しいわけじゃないけど、元が田舎の人間だから都会って疲れるみたい。だから自然のあるところに行きたくなったのかな。地元は、電車は1時間に1本みたいな町で無人駅。山があって田んぼがあってカエルが鳴いてるようなところ。

 

 
家の前に山が見える。玄関開けたら山。大きい建物が何もないからちょうどすとんと見える。去年まで夏の夜は窓開けて網戸にして虫の声聞きながら寝てた。夜の風が気持ちいいから。今住んでるところは大通りの近くで車の音しか聞こえないからしっかり閉めておかなきゃいけない。東京では新たな友達はまだいない。でも親友が埼玉に住んでるから月に1回会ってる。私にも、モデル友達ってできるのかな?プールとか行きたいと思わない。海も入りたいとは思わない。でも電車に乗って江の島とかそっちのほうへ、海のほうへ行ってみたい。江ノ電というものに乗ってみたいな。

 

海には入らないけど江の島へ行きたい

椎名美月(18)
兵庫県出身。2000年1月27日生まれ。

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