bis

bis

Column

Column / 2018.08.21

同世代女子から圧倒的人気を誇るインフルエンサー、木村なつみが「#平成最後の夏」を語る

大人になったらもう今みたいに遊べないと思う。みんな忙しくなって、予定合わせるの難しくなるって周りの大人の人が言ってるのを聞くから。やっぱ10代のうちしか遊べないじゃんって思った。しかも今年は平成最後の夏だし。ハッシュタグでも #平成最後の夏 が盛り上がってるし。

 

ひとり旅でいい。自然に触れに遠くに行きたい。

「フリョウヒン」という名前でアクセサリーを作ってます。ピアスとイヤリングがメインでたまにネックレスとかiPhoneケース作って販売してる。自分で作り始めたのは、お店にいい感じのがないなって思ったのがきっかけ。一個一個形も違う、長さも違う、そういうお店には並ばないようないびつな不良品が欲しくて。デザインのインスピレーションはその日の服から浮かぶことが多い。こういう服にはこんな感じが合うなと思い浮かべて。

 

 
今年の春から大学生になったけど、1年生だから単位いっぱい取らなきゃいけなくて、高校時代と比べると忙しくなったかも。忙しいとかいっても、放課後には友達とタピオカ飲みに行ったりしているし、 ナンの美味しいカレーを求めて食べ歩きとかしてる。

 

 
東京生まれ東京育ちで、ずっと東京が好きだった。なんでもあるし、「東京に住んでていいね」ってみんな言うから、「東京がいいんだ」と思ってた。でも、日帰りバスツアーで群馬の田舎のほうへ行ったら「いい!」と思ったの。これが自然なんだ、自然最高だなって。東京にも木はたくさん生えているし緑はあるけど、これはなんか違うって気づいた。東京の緑は植えた感が強い。でもずっとそれが自然だと思っていたし、日本には自然に生えた木がないと思ってた。木は誰かが植えるもので、守られている木が普通なんだと思ってたから。

 

 
これまで旅行は京都とか沖縄とか、そういう観光地的なところにしか行ったことがなくて、自然に触れることってなかったから自然の山や森を知らなかった。群馬の森には無造作に木が生えていて、整っていないけどそれがいい。東京は都会すぎる。

 

 
東京をそこまで好きじゃなくなってしまった。なんでこんな、東京って汚いんだろうって気づいてから、自然に触れたくて多摩川の河川敷とかへよく行ってる。家から全力で自転車をこいで行く。着いたら川の近くまで行って芝生みたいな草のところに座って何も考えずただぼーっとしてる。放心状態。携帯とかも見ない。川を見たり、人を見たり、犬を見たりしてる。木の影を延々とただ見ているうちに、2、3時間経ってる。

 

 
自然にハマってしまってから、「意味わかんないとこ行こう」って友達を旅行に誘ってるけど、行きたい場所が観光地じゃないから誰も「行きたい!」って言ってくれない。最近、ひとりで行ってもいいかなって思い始めた。カメラが好きだから、夏休みはカメラを持ってひとりで地方に行ってみようかな。今一番行きたいところは秋田。何があるのかよくわからないから。全く知らないから惹かれる。秋田に行ってみたい。

 

いびつでキレイなものがもっと見たい

木村なつみ(18)
東京都出身。1999年8月17日生まれ。

  • photo

    ヨシノハナ

  • model

    木村なつみ

  • other

    ささきみどり
    森下結衣