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Column / 2018.03.23

20代で夢を叶えた女の子たち【西もなかさん】

若いうちから憧れの世界に踏み出し、その道のプロとして輝いている女性にインタビュー。
その仕事についたきっかけ、苦労、これからチャレンジしたいことを語ってもらいました。

今回は、デザイナー・モデルとして活躍している西もなかさんのお話。

 

海外でのコレクション発表が大きな自信につながりました

企業への売り込みからデザイナー業がスタート

ドーリーなビジュアルが人気を博し、モデルとしてキャリアをスタートさせた西もなかさん。ファッション業界で様々な人と関わるうちに、いつか自分のブランドを作りたいという将来の夢が見えてきたのが7年前のこと。大手アパレル会社に自ら企画を売り込み、26歳のときに「フォーリン」でデザイナーデビューを果たしました。

「ブランドを続けるうちに、海外での展開も視野に入れて、デザイナーとして一から挑戦したいという気持ちが強くなり、2017SSを機に独立しました。それまでは、会社の方が色々とフォローしてくれていましたが、独立後はプロモーション、予算や商品の管理など、デザイン業以外にもやることが山盛り! 右往左往しつつ、なんとか2017AWにフィクション トーキョーを発表できました。初の展示会は、仕事関係の方や友人が大勢来て応援してくれて。まだまだ小さい私のブランドのために時間を作って足を運んでくださったことに感謝でいっぱいでした」

 

 

日本よりも先に海外でのファッションショーが実現

「漠然と、いつかロンドンのファッションウィークに出したい!という思いがあったのですが、立ち上げから数カ月したころ、カナダのバンクーバーのファッションウィークの運営サイドから、春夏のショーに参加しないかと連絡が来たんです。日本よりも先に海外でショーができるなんて夢にも思ってなかったのですが、外国人のモデルさんがフィクション トーキョーの服を着てランウェイを歩く姿は本当に素敵で。日本ならやっぱり、“モデル・西もなかのブランド”っていうイメージが先行してしまうところですが、海外では純粋にデザイナーとして取材を受けたのも新鮮でした。そして、今度は2月に開催するニューヨークのファッションウィークへの参加が決まりました! これをきっかけにいろんな人に知ってもらえたらいいなと思っています」

 

こういう服が欲しかったって言ってもらえたら嬉しい

「私の作る服ってニッチなデザインのものが多いので、国内だとそもそもの需要が少ないと思います。1回で作れるロット数も少ないうえに、できる限りクオリティの高い素材や質感、デザインにするために、量販店並みの安さにもできません。それでも、海外でコレクションを発表することで、世界中の一人でも多くの女の子にフィクション トーキョーの服を着てもらえたらと思っています。また、ブランドの活動の場を広げていくことが、お客様に対し、決して安くはないお洋服を購入していただく理由作りや、着ていることへのステイタスにつながってほしいですね。今は始めたばかりで本当に日々失敗、日々挫折(笑)。だけど、こんな服が欲しかったって言ってもらうことが何より、モチベーションアップにつながっているんです」

 

欠かせないお仕事道具♡

▽服飾の教科書


洋服作りの基礎から、何十通りものパーツのデザインが収められている図鑑。パタンナーさんに洋服のイメージを伝えるときに不可欠です。

 

神♡美容アイテム

ダズショップのリップ


いつも赤リップなんですが、打ち合わせなどで気合いを入れたいときはダズショップのブラウンのリップを重ねてメイクに深みを持たせます。

 

セルキュアの美顔器


セルフでエステ並みの引き上げ効果が実感できるポータブル美顔器。顔だけじゃなく、首にあてるとリンパの流れを促して肩凝りにも効きます。

 

♡INFORMATION♡

ブランド名のフィクション(偽り)には、映画のヒロインのように、毎日色々な洋服で自分を偽るという意味が。着るだけで一日のテンションが変わるような、鏡に映る自分が毎日、映画のヒロインになれる服作りを目指しています。
ハニーサロン、LHPの店舗やオフィシャルショップhttps://fictiontokyo-shop.comで販売中。

 

♡Profile♡

1988年生まれの29歳。ファッション誌『CUTiE』の専属モデルとして活動をスタート。2015年よりデザイナーとして「フォーリン」を手掛け、2017年に独立後、オリジナルブランド「フィクション トーキョー」を立ち上げる。

 

<<bis 3月号 P126より一部抜粋>>

  • photo

    Yukie Abe

  • text・edit

    Aki Sato