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Beauty / 2020.07.26

すっぴんや毎日使うコスメが肌トラブルの原因に! 朝のメイクでプチ美容断食

「朝は1日の活動のために自律神経の交感神経が働き始める時間帯なので、肌も臨戦態勢に」。そう話すのは、エステティシャンであり、イーズ・インターナショナルCEOの宮本洋子さん。

宮本さんによると、すっぴんのまま出かけると肌は過剰に防御を試みるので、朝のメイクは必須! ただし、濃いチークなどやりすぎも肌に負担がかかるので、ほどよく“断食”した薄づきメイクにすることがポイントなのだとか。

では、どのようなメイク法が適切なのか、書籍『夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 肌美人は絶対「夜だけ美容断食」』よりご紹介します。

 

朝はメイクで肌をガード

朝のケアやメイク次第で自分が本来持っている肌の力=肌力をアップすることが可能です。正しいやり方をマスターしましょう。


Instagram @tomatomaro_

 

すっぴんで出歩くと、外気のあらゆる刺激が直撃

一歩外に出ると、肌は紫外線やウイルス、ホコリ、PM2.5といったさまざまな有害物質にさらされることに。すっぴんのままの場合、肌は皮脂を余分に出したり、メラニン色素を生産したりして、過剰に防御します。これを繰り返すことで、肌の老化が促進、シミやシワをつくるだけでなく、肌が厚く硬く変化してしまうこともあります。朝は化粧水やクリームでスキンケアをし、ファンデーションでしっかり肌をガートしてください。

 

肌を傷めないメイクのポイント

リキッドファンデーションやおしろいではなくパウダーファンデーションを使う
粉を固形にしたパウダーファンデーションは、リキッドタイプに比べると油分や界面活性剤の量が少なく、密着しないぶん、肌への負担も軽くなります。メイク落としも石けん洗顔1回でOK。おしろいは肌の水分を吸収し、乾燥しやすいのでNG。

UV下地や化粧下地は使わず、UVパウダーファンデーションで十分
化粧下地の素材には、肌の乾燥を招く合成界面活性剤が大量に使われており、肌に負担をかけることに。UV下地に含まれる紫外線吸収剤も同様。日焼け止めの対策をするなら、UVカット効果のあるパウダーファンデーションだけで十分。

コンシーラーは使わない
シミの上にコンシーラーをつけると、肌を刺激し、かえってシミを濃くすることに。クレンジングで肌をこする回数も増えてしまいます。シミを気にして塗るくらいなら、何も塗らないほうがきれいに!

チークやファンデーションの代わりにパウダーファンデーションのピンク系やブラウン系を使う
色が濃く、粒子が細かいチークやシェーディングは紫外線をよぶ美白の敵。チークよりも色が薄く毛穴に侵入しにくいピンク系やブラウン系のパウダーファンデーションを代用すれば、ダメージが最小限に。

 

肌を傷めないメイクのハウツー

ファンデーションは薄づきできれいに、ポイントメイクは最小限におさえるのがコツです。それぞれのハウツーをご紹介します。


Instagram @mocamoony

 

パウダーファンデーション編

ステップ1.スポンジにつける量は1回転するぐらい
スポンジにパウダーファンデーションをつけます。このとき、スポンジを1回くるりと回しながらつけるようにすると、ファンデーションのつきが均一になります。

ステップ2.つけすぎを防ぐため、手の甲ではたく
肌にのせる前に、ファンデーションをつけたスポンジを、もう片方の手の甲で1〜2回はたきましょう。余分な粉が取れ、つけすぎやムラができるのを防げます。

ステップ3.まずは顔の中心にファンデーションをのせる
肌にファンデーションをつけるときは、いきなり1カ所からのばさないこと。まず頬、おでこ、鼻、あごにのせてからのばすようにするのが、ムラなくつけるポイント。

ステップ4.スポンジで軽くトントンと細かくおいていく
顔の中心から外側に向かって、優しくトントンとはたくようにファンデーションをのばします。羽で肌をなでるように、繊細なタッチでたたくことで、きれいな薄づきメイクに。

ステップ5.スポンジに残っているファンデを顔の外側にのばす
最後におでこの生え際やフェイスライン、あごにのばしていく。新たにスポンジにファンデーションを取るのではなく、スポンジに残ったファンデーションをのばしていくと、自然で立体感のある仕上がりに。

 

ポイントメイク編

ステップ1.チークの代わりにピンク系のパウダーファンデーションを
粒子が細かいチークやシェーディングパウダーは、角質層内に入りやすく肌を傷める可能性が。チークの代わりにピンク系パウダーファンデーションを使いましょう。スポンジを回しながら、ファンデーションを軽く取り、手の甲で1〜2回はたきます。両頬の高い部分にファンデーションをおき、ポンポンと優しくたたきながらなじませます。

ステップ2.シェーディングの代わりにブラウン系のパウダーファンデーションを
チークと同様に、ブラウン系のパウダーファンデーションをフェイスラインに沿ってつけていきます。優しくたたきながらなじませると、自然な陰影がつき、小顔効果が。

ステップ3.アイシャドーは淡いピンク系をベースに
上まぶたの目の際に沿って、淡いピンクのアイシャドーをチップでのばします。濃い色のアイシャドーは老けて見えるうえに、紫外線を呼びやすいので避けましょう。

ステップ4.黒目の上に水色のアイシャドーで目を大きく
上まぶたの黒目の上にあたる部分に、水色のアイシャドーをポイント的に入れると目が大きく見える効果が。あまり濃い色でなければ紫外線を呼ぶ心配はありません。下まぶたは顔のなかでも皮膚が薄く、代謝が悪いので、アイメイクは避けたほうが無難です。

ステップ5.アイラインはキリッと黒のペンシルで
ペンシルタイプのアイラインで、目の際に沿って、自然なラインを引いていきます。薄めのカラー中心のメイクなので、黒のアイラインでキリッと引き締まった印象に。

 

肌力UPを目指すなら夜だけ美容断食❤︎

『夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 美人は絶対「夜だけ美容断食」』より、朝のメイクのポイントと正しい方法をご紹介しました。書籍では美肌をキープし続けているエステティシャン・宮本洋子さんの参考になるメソッドが満載です。


夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 美人は絶対「夜だけ美容断食」 著者・宮本洋子 出版プロデュース、編集・白井晶子 定価(本体1,300円+税)/光文社

宮本洋子……イーズ・インターナショナルCEO。エステティシャン。エステサロンの草創期から、エステティシャンとして活躍。現在、「クリニカルエステ/イーズ」や「イーズ/ミュゼ」など全国に23店舗のサロンを運営する。化粧品の開発なども手がける。イーズ ホームページ