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Beauty / 2020.07.23

肌トラブルの原因になるスキンケアのタブー8カ条

世の中にはさまざまな美容情報やコスメがあふれていますが、本当の美肌になるためには見極めが肝心! なかには逆に肌トラブルの原因になってしまうものもあるのです……。

そんな指摘をするのは、夜の洗顔後はクリームなどのスキンケア化粧品を何もつけないという美容法、“夜だけ美容断食”を提唱するエスティシャンであり、イーズ・インターナショナルCEOの宮本洋子さん。

書籍『夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 肌美人は絶対「夜だけ美容断食」』より、よかれと思ってやってしまいがちなスキンケアのタブーをご紹介します。

 

スキンケアのタブー8カ条

いつものスキンケアが思わぬ落とし穴に? じつはよくない8つをチェック。


Instagram @chr8_meu

 

スキンケアのタブー1.クレンジングオイル

クレンジングオイルは洗浄力が高く、リキッドファンデーションなどの油分の多いメイクを落とすのに効果を発揮します。ですが、クレンジングオイルの主な成分である合成海面活性剤は潤いのもとになる皮膚の角質層のバリア機能を破壊し、天然保湿因子を蒸発させてしまいます。もうひとつの主成分である油分はメイクの汚れを浮かす役割を果たしますが、洗顔でその油分が落ちにくいためゴシゴシこすって肌を傷めてしまうことに。汚れを取るためのクレンジングがかえって肌にダメージを与えてしまうというわけです。

さらに、肌に残ったクレンジングオイルの油分は時間が経つと酸化していきます。つまり、毎日クレンジングオイルを使うということは毛穴にどんどん酸化した油分が詰まっていくことになるのです。酸化した油は肌の炎症を起こすもとになり、メラニン色素を増やしてシミの原因になる可能性もあります。また、酸化することで茶色に変色するため顔のトーンが暗く、黒っぽくなることも。

どんなクレンジングも肌に負担をかけるという点は変わりませんが、いちばん肌に優しいのはクレンジングミルク。濃いメイクをした場合などはクレンジングミルクを使いましょう。

 

スキンケアのタブー2.石けんネット

石けん洗顔をするときに、手早く泡立てるためにネットを使う人も多いかもしれませんが、これにはちょっと問題が。

手のひらは弱酸性、水は中性の性質をもっていて、手と水で泡立てることで、石けんのアルカリ性を中性に傾け、刺激を和らげる効果があります。でも石けんネットを使うと、含ませる水の量や手で回す回数が少ないため、石けんのアルカリ性が強いまま肌にのせることになり、強い刺激となってしまうのです。ちょっと面倒かもしれませんが、肌のためにも石けんはなるべく手だけで泡立てるのが賢明です。

 

スキンケアのタブー3.弱酸性の洗顔料

アルカリ性の石けんに比べ、弱酸性の洗顔料は洗ってもつっぱらず、肌に優しいというイメージがあります。でもそれは、表面に保護膜が張るからツルツルするだけ。じつは洗顔によってバリアが壊され、水分が逃げてしまい、保護膜の内側が乾燥している可能性もあるのです。また、保護膜があるために、美容液の浸透や皮膚の新陳代謝も妨げられてしまうのです。肌にはアルカリ性に傾いても弱酸性に戻るアルカリ中和能という力があります。肌が自ら潤う力を育てるためにも、余分なものを残さずに汚れを落とすことのできるアルカリ性の石けんを使うのがおすすめです。

 

スキンケアのタブー4.顔そり

日本の女性は毛が黒いため顔のうぶ毛をそると肌が白く明るく見え、さらに化粧ののりもよくなります。確かにそれは事実なのですが、そのメリットを超えるデメリットも。

顔そりをすると皮膚表面の古い角質層も削ってしまうことになり、肌のバリア機能を壊してしまいます。すると、外からの刺激や紫外線によって敏感肌になったり、シミができたりする原因に。

口のまわりのうぶ毛や眉の処理は、できるだけそる回数を減らしましょう。個人差もありますが、多くても月1回程度に。眉毛はカミソリを使わずハサミでカットするようにしてもいいかもしれません。あご下のうぶ毛や眉毛はツイーザーを使って抜くという方法もあります。その場合は肌への負担を抑えるために上質なツイーザーを使って、毛根の流れに沿ってスッと抜きましょう。

 

スキンケアのタブー5.ピーリング&スクラブ

ピーリングは薬剤などで古い角質を取り除き、新しい肌の再生を促す美容法で、ヨーロッパで広まったもの。スクラブは洗顔の際に細かい粒の摩擦で毛穴の汚れや古い角質を落とすというものです。これらの美容法は、角質層の薄い日本人女性にはダメージが大きいだけ。はっきり言って、やらないほうがいいでしょう。顔そり同様、無理に表面の古い角質層を剥がしてしまうことで肌のバリアを壊し、敏感肌やシミの原因になるからです。それよりも自然に新陳代謝ができる肌力をつけることをおすすめします。

 

スキンケアのタブー6.極端に安価な美容液

夜だけ美容断食では夜は肌に何もつけませんが、朝はスキンケアもメイクもOKです。なかでも重要なのが美容液。濃縮した美容成分を肌に届ける役割をしているからです。

ただし、極端に安い美容液はあまりおすすめできません。無添加の美容液は、容器にも遮光ビンなどを使っているため、必然的に高くなります。選ぶときは添加物などが入っていないか、成分をしっかりチェックすることが大切。

 

スキンケアのタブー7.レーザーでシミ取り

費用はかかるものの短期間でシミ取り効果があるということでレーザー治療が人気ですが、じつはレーザーをあてたためにシミができることも多いのです。シミは一種の生体防衛反応で、ダメージを受けた場所を守るためにメラニンが産生・蓄積されてできるもの。それをレーザーで急に除去したためにかえってメラニンが活発に働いてしまい、さらにシミができてしまうのです。

きちんと肌の新陳代謝ができていればメラニンも排出されるのでシミはできにくく、できても消えていきます。レーザーに頼るよりシミができにくい肌力をつけることが大切です。

 

スキンケアのタブー8.セルフマッサージ&リフトアップ

セルフマッサージとリフトアップは、どちらも肌をこする行為。肌にとっていちばんよくないのがこの「こすること」。薄い角質層がこすり落とされて、紫外線の影響を受けやすくなり、シミを作り出すもとになります。そもそもマッサージは血行やリンパ液の循環の促進が目的。でも技術のない人がやると角質を薄くするだけ。血行促進効果は期待できません。マッサージはプロにまかせましょう。

 

肌力UPを目指すなら夜だけ美容断食❤︎

『夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 美人は絶対「夜だけ美容断食」』より、スキンケアのタブーを8つご紹介しました。書籍では美肌をキープし続けているエステティシャン・宮本洋子さんの参考になるメソッドが満載です。

夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 美人は絶対「夜だけ美容断食」 著者・宮本洋子 出版プロデュース、編集・白井晶子 定価(本体1,300円+税)/光文社

宮本洋子……イーズ・インターナショナルCEO。エステティシャン。エステサロンの草創期から、エステティシャンとして活躍。現在、「クリニカルエステ/イーズ」や「イーズ/ミュゼ」など全国に23店舗のサロンを運営する。化粧品の開発なども手がける。イーズ ホームページ