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Beauty / 2020.07.20

〝肌肥満〟チェックリスト付き。肌美人って本当はどんな人?

夜の洗顔後はクリームなど、スキンケア化粧品を何もつけないという美容法、“夜だけ美容断食”。提唱者のエステティシャンであり、イーズ・インターナショナルCEOの宮本洋子さんは46歳のときから9年間この美容法を実践し、55歳で調べた肌年齢は、なんと22歳!

そんな美肌を持つ宮本さんによると、スキンケアをがんばるほど悪循環に陥る「肌肥満」という状態があるのだそう。彼女の著書『夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 肌美人は絶対「夜だけ美容断食」』から、あなたの肌肥満度がわかるチェックりストをご紹介。

テストに入る前に、まずは“夜だけ美容断食”で目指せる理想の肌状態について解説します。

 

“夜だけ美容断食”で目指せる理想の肌

そもそも理想の肌とはどんな状態なのか。美容業界では判断基準となるキーワードがあるそうです。


Instagram @__neinei__

 

美容業界で伝わる理想の肌「うなはだけ」

エスティシャン業界で長年いわれている、理想の肌を表す美容ワードがあります。それが「うなはだけ」。理想的な肌の条件の頭文字をとったもので、以下の5つがあてはまります。

う:潤い
な:滑らか
は:ハリ
だ:弾力
け:血色

健康的でほんのり色づきがあり、押すとすぐに戻るほど弾力豊か、滑らかで気持ちのいい触り心地の、女性らしさのある肌のこと。“夜だけ美容断食”が目指しているのもまさにこれです。

今は肌の白さや潤いだけが重視されがち。でも、ただ白いだけで血色がない、あるいは化粧品で潤いを加えているけれどハリも弾力もないという肌は、決して美しい肌とはいえません。

 

“夜だけ断食美容”で理想としている肌状態

「うなはだけ」をベースに目指すべき肌は、さらに具体的にいえばこんな状態。

薄いアイシャドーや口紅が似合う肌
薄づきメイクでもくすんだり浮いたりして見えない、健康的な明るさのある肌。

チークいらずの血色のよい肌
いつでも頬にほんのり赤みがさしているからわざわざチークを塗る必要なし。

サラサラとした手触りのいい肌
指で触れるとサラサラと気持ちのよい感触。化粧品の力を借りた過剰な「水分感」とも無縁。

毛穴が締まってキュッと小顔に見える
ハリや弾力があるから毛穴が自然に締まり、顔全体もキュッと引き締まって見える!

透明感のあるツヤ肌
走るとうっすらピンク色になる血色のよい肌。くすみ感がなく、自然なツヤが感じられる。

 

与えてばかりのスキンケアで「肌肥満」に

では、よくない肌状態と言われる「肌肥満」とはどんな状態なのでしょうか?


Instagram @megu.03_03

 

夜にスキンケアをがんばってしまうことで起こる「肌肥満」

「肌肥満」とは、肌が毎日のスキンケアでべったりと覆われ、汚れや老廃物を排出できない状態。

マイクロスコープで肥満状態のあご周辺の肌を見てみると、“夜だけ美容断食”をして毛穴が小さくキメが整った肌に比べると違いは一目瞭然。酸化した皮脂がびっしりと詰まっているのです。

 

「肌肥満」を起こしている肌はこんな状態!

夜、アイクリームを塗って寝ると、朝、目まわりがヌルヌル
肌に汚れが詰まったままだとクリームが浸透せず、表面がヌルヌルと上滑り。潤いとは程遠い状態。

乾燥が気になって、美容液、クリーム、オイル……いくらつけても肌がカサカサ
肌力が落ちて新陳代謝が滞っているために古い角質がはがれ落ちず、カサカサした状態に。

ファンデーションのなじみが悪い
肌力の低下でバリアが壊れて乾燥。肌がカサついて粉を吹き、ファンデーションがなじみにくくなる。

鼻の毛穴に黒いブツブツができ、取っても取っても無限に出てくる
古い角質や皮脂、汚れなどが小鼻部分の毛穴に詰まって排出できずに酸化。黒ずんでブツブツに。

午後からどんどんくすんでくる
毛穴に詰まった化粧品の油などが酸化。時間の経過とともにくすみが目立ってくるように。

 

あなたの肌はどれくらい“がんばりすぎ”ているか、肌肥満度をチェック

知らず知らずのうちに起こしてしまっているかもしれない肌肥満は、与えすぎの美容法で肌が悲鳴をあげている状態です。自分は大丈夫か、チェックしてみましょう!


Instagram @_hnk.baby_

 

「肌肥満度」チェックリスト

以下の項目にいくつあてはまりますか? 1つでもあてはまれば、あなたも肌肥満かも!

□頬やあご、小鼻まわりがかゆいときがある
□肌のキメが粗くなってきた
□日焼けなどでできたシミが取れない
□毛穴が目立つようになった
□透明感がなく、くすんで見える
□小さなブツブツがよくできる
□肌に弾力がなく、たるんできた
□皮膚が厚ぼったく、ゴワついた感じがする
□年齢のわりにシワが多い
□脂っぽくなったり、乾燥したりと肌が安定しない
□クリームや美容液などをつけても乾燥する
□化粧水や美容液の肌なじみが悪い

 

「肌肥満」はスキンケアへの意識が高い人ほど陥りやすい

ふだんしているスキンケアを振り返ってみてください。朝は日焼け止めから始まって、ファンデーションやチークなどを塗り重ね、夜は夜で、洗顔をしてメイクを落としたあとは美容液などで栄養をたっぷりと与えていませんか?

高い技術で開発された化粧品は肌への密着度が高く、多少のクレンジングでは落ちにくくなっています。その結果、肌は常に何かに覆われている状態になり、どんなにいい美容液をつけても浸透していきません。それどころか常に栄養を与えられていることで、肌がもともと持っている排出力や潤う力、修復力なども衰えてしまうことに。これがつまり「肌肥満」。必要以上に栄養をとりすぎて、肌がメタボになっているのです。

こまめにスキンケアをがんばる人ほど陥りやすい「肌肥満」。これを断ち切るのが“夜だけ美容断食”なのです。

 

肌力UPを目指すなら“夜だけ美容断食”❤︎

『夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 美人は絶対「夜だけ美容断食」』より、理想の肌状態と「肌肥満」についてご紹介しました。書籍では美肌をキープし続けているエステティシャン・宮本洋子さんの参考になるメソッドが満載です。

夜は化粧品で毛穴にフタをしない! 美人は絶対「夜だけ美容断食」 著者・宮本洋子 出版プロデュース、編集・白井晶子 定価(本体1,300円+税)/光文社

宮本洋子……イーズ・インターナショナルCEO。エステティシャン。エステサロンの草創期から、エステティシャンとして活躍。現在、「クリニカルエステ/イーズ」や「イーズ/ミュゼ」など全国に23店舗のサロンを運営する。化粧品の開発なども手がける。イーズ ホームページ