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Beauty / 2018.11.25

漢方や自然療法の医師が教える、生理にまつわるお悩みを軽減する習慣

イライラや肌荒れ、ぼーっとしてなにも手につかないなどの、生理にまつわるお悩みを軽減する方法って……? 漢方や自然療法で治療にあたっている医師、石原新菜先生にアドバイスをいただきました。

 

お悩み1.PMSによるイライラや憂鬱感

 

解決法:いちばんは運動! 憂鬱なときはぐっすり眠って。

 

石原先生 イライラ改善にいちばん良いのは運動です。血行を良くして汗をかけば、精神よりも肉体にほどよい疲労感を与えられるので気持ちはスッキリします。運動が苦手な方は声を出すことがオススメです。カラオケで歌うのはイライラ改善にもってこいですね。逆に何もしたくないぐらい憂鬱感や倦怠感がある場合は寝てしまうことがいちばんです。そのために眠りにつける状態を作ってあげることが大切。お風呂に入ったり、好きなアロマの香りをかいだりと、眠る前にリラックスできる状態をつくることを心がけてください。

 

♡石原先生がオススメする気分の落ち込みにオススメ漢方薬はこれ♡

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

PMSによる気分の浮き沈みにはもちろん、日常的に気分がふさいでしまうときの改善にもつながります。ストレスから喉の詰まりを感じる方にもオススメです。

 

お悩み2.貧血ぎみでぼーっとする、ふらつく

 

解決法:黒い食べものを食べること

 

石原先生 生理中に特に起きやすい貧血を鉄欠乏性貧血と言います。これは日ごろから鉄分の多い食べ物を採ることである程度改善されます。見た目が黒い食べ物には鉄分が多く含まれるので、例えば、黒豆、納豆、ほうれん草、小松菜、カツオの赤身、プルーン、黒砂糖などを積極的に食べましょう。黒砂糖は白砂糖よりもカロリーが少なく空腹感も抑えられるのでダイエット中の方にもオススメです。

 

お悩み3.肌荒れ

 

解決法:とにかくお通じを良くすること!

 

石原先生 お通じが良くない、つまり便秘というのは老廃物が腸の中にたまっている状態です。腸はその老廃物を身体に再吸収してしまい、それが巡り巡って肌荒れにつながります。便秘解消に良い食べ物は発酵食品や食物繊維が豊富なもの。また、腸に乳酸菌を増やすのが良いとされます。ちなみに、日本人には、チーズやヨーグルトなどに含まれる動物性の乳酸菌よりは納豆やお漬物、キムチなどに含まれる植物系の乳酸菌の方が身体にあっていると言われています。また、お腹が冷えていると腸の動きも鈍くなるので、日ごろから腹巻きであたためることや、下半身の運動をすることがオススメです。

 

♡そのほか、生理にまつわるお悩み全般の改善に(PMSのイライラにも!)オススメの漢方薬♡

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

※冷え性で、体力は弱め、という方にオススメ!

 

冷え性で、比較的体力が低下している人で、生理痛や生理不順がある人にオススメなのがこちら。頭痛やめまい、肩こりや全身倦怠感の改善にもつながります。

 

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

※生理中以外は体力に自信のある方オススメ!

 

体格はしっかりしている、体力は中程度かそれ以上、だけど月経不順がある方などにオススメなのはこちらです。無月経や月経過多のほか、のぼせやめまいにも効果があります。

 

漢方薬は医師の処方箋がなくても、ドラッグストアなどで購入ができるので、体質改善をしてお悩みを解決してみたい方は参考にしてみてください。

 

教えてくれたのは……

石原新菜先生

医師・イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などにより、さまざまな病気の治療に当たっている。クリニックでの診療のかたわら、執筆や講演などの活動も行う。著書に「やせる、不調が消える 読む冷えとり」(主婦の友社)、「オトナ女子の不調がみるみる改善する本」(徳間書店)など。

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